神子畑 桜まつり 2014

2014/5/10 更新


標高の低い所から桜前線が移動してきました。


今日は桜まつり。
神子畑選鉱場跡で桜まつりです。

2004年に撤去された選鉱場。
コンクリートの土台が山に残された選鉱場跡。


撤去された後、ゆっくりとゆっくりと
整備されてきた産業遺構。
かつての姿を写真で紹介する説明板も設置されました。


道の駅の道路をはさんで反対側に展示されていた電気機関車も移設されました。


朝早く
イベント準備の皆さんがお越しになるより早く
人が来る前に桜と遺構を見て回ります。

アルカリ骨材反応の進行
遊離石灰の漏出
傍から見れば
この遺構が経てきた時と
使われなくなって加速した痛みと
産業遺構として活躍するためにはまだまだ整備が必要であることがわかります。


移築されたムーセ旧居。
自分が記憶している建物の場所に通った新しい道路。

ここにあった鉄鋼場
ここにあった貯鉱ビン
あの火の見櫓ももうありません。


イベントの準備が進む広場にはとても古い歴史のあるものも登場しました。
この場所にひしめくほどの社宅が立ち並んでいたころ
お祭りの時に使われた御神輿です。


山神宮の額も登場しました。


出店が準備完了。
寒さに震えていたのでとりあえずあった買い物目指して突進。


ふるまいで頂いた朝来汁。
おいしいおいしい。
お腹に染みわたる。


選鉱場が解体された後、何度も訪れていた時に
会うたび色々な説明をくださいました選鉱場の技師さんです。
実際に働いていた方にしかわからないお話をたくさん教えて頂きました。

御神輿の由来などを今回もご説明くださいました。


担ぎ手を神子畑地区だけでは確保できなかったので
周辺地区からお助けを得て今回は御神輿担いで広場を回ってくださいました。


当日は朝から10度を下回るかという寒さでしたが
お陽様が差してきてどんどん人が集まりにぎわってきました。
ミニチュア鉄道がレールの上を客車に子供を乗せてくるくる回っています。


全盛期にはこの場所にこんなに社宅が並んでいました。
往時の写真を当日いくつも見ることができました。

神子畑 桜まつり

悲しくなるのは承知の上で行きました。
あの大屋根がなくなってから行くたびに悲しいこの場所に。

でも当日は悲しいよりも嬉しい事がいくつもありました。

昔、一円電車に乗ったことがあるというご夫人とお話しできたこと
昔、選鉱場で働いていた方々とお話しできたこと
そして選鉱場OBの方がご高齢なのにお互いを“○○ちゃん”と呼び合って
同窓会のように楽しい時間を過ごしておられるのを見られたこと


また来ます。
また会いに来ます。
大好きな神子畑に。