宇奈月温泉 その3


車両の中で谷側に移動していまかいまかと待っているとちらっと見えてきました。

出し平〜♪


関西電力・出し平ダムです。

うわーうわー
カッコいい!!
導流壁が凄い〜 高い〜 ごつい〜

出し平ダムは見学申し込みをしないと近づくこともできません。
最寄り駅は一般観光客降車禁止で工事関係者、関西電力関係者しか降りられないのです。

なのでこの一瞬を狙って必死で撮影。


わぁ〜。
ホロージェットバルブから放流してるー。
あれ、きっと河川維持用水だー。
あ、でも有名観光地・黒部峡谷だから観光放流用かも。
白水ダムが白水の滝に水を供給しているみたいに。


豪雪地帯だからゲート巻上機はきっちりカマボコハウスに収められています。
隅から隅までごつくて男前ー♪


ダム名の入った石碑もあったんですが綺麗な植栽で囲まれているせいで撮れませんでした。
ざんねーん。
うう、見学申請したら見せていただけるんだろうか。
何人くらい集めないといけないんだろうか。
お近づきになりたい・・・。


と、出し平ダムに未練を残したままトロッコに揺られていると今度は凄い河原が視界に広がりました。

これはっ
猫又ダムの痕跡だっ

事前学習には欠かせない「水力ドットコム」のHisa様のレポートで拝見していました。
猫又ダムは1985年に廃止された発電用取水堰です。
廃止されたダムのゲートピアは橋脚に生まれ変わりました。
丸っこくてぶっとい鉄骨の赤い橋が乗っかりました。


元々はこの黒部川第二発電所の横にダムがあったのでした。

見ていて気になるのは発電所の周りが堀のようになっていること。
そしてそれ以外の場所には物凄い土砂が堆積していること。

平成7年7月豪雨の爪痕です。

平成7年7月豪雨については北陸地方整備局が公開している資料をご覧ください。
この災害では黒部峡谷鉄道をはじめ川沿いのインフラはすさまじいダメージを受けました。
目の前の河原はこの災害の前には10m低い所に川面がありました。
土砂がこの広大な範囲を厚さ10mもの土砂で覆ってしまったのです。

その為に発電所の周囲の土砂は取り除かれ、堀のようになっていたのでした。


トロッコの横にはこういう看板が出ているので目にしている発電所がすぐわかってとても便利です。
昭和11年に建設されたんですね。
この深山に、この険しい山の中に凄いことだと思います。

そしてそれを大事に補修する事はとても大切。
今もずっとこれからもずっと大事にされていくのです。