天保山ぷらぷら その1

2012/6/23 更新

少雨続きで四国地方や中部地方では渇水が心配されていた6月。
突然台風がやってきました。

奈良県の大滝ダムは3月末にサーチャージ水位を達成し
その後は洪水期に備えるために水位低下を続けていました。
目標水位まで下げて初めて試験湛水は終了です。

そして試験湛水終了まであと二日という時に
台風4号(グチョル)が近づいてきました。

ぎりぎりまでかかった試験終了。
試験終了するや否やそのまま、今度は貯め込みに入って洪水調節。

大滝ダム、試験終了おめでとうという間もありませんでしたが
見事な防災操作で乗り切りました。


台風が行きすぎた翌日の朝刊には
大きく記事が載っていました。
嬉しいなー嬉しいなー。

しかし梅雨前線に次の台風5号(タリム)が控えていて
これまた心配だったのですが昨年の台風12号(タラス)の時のような
甚大な被害が出なかったのは良かったです。


という事で台風一過の風も涼やかな平日。
天保山にやってきました。

なんで天保山に来ているのかというと

「なーなー」
「何(嫌な予感)?」
「ツタンカーメン展、いこ♪」
「いらーん。ものすごい人出で2時間待ちとか聞いてるし何で人混み見にいかなあかんの」
「ツタンカーメン、もう日本に来うへんかもしれへんねんで」
「来んでもええやん。別に見とうない」
「そんなん言わんと見にいこ」
「絵は見るの好きやけどああいう物はケース入っててじーって見られへんし
ライティング悪かったら全然あかんしNHKがハイビジョンで記録してくれてたら
別に日本に来んでも記録で見られるからええやん」

「なんでそうなるんやー。生で見たいやろ」
「いや、NHKのハイビジョンの方が細部まで見られるからええと思う」
「なんでもええから行こー」

という、家族でいつもの
噛み合わない会話があったからでした。

という事で台風一過のためか平日だからか
理由は分かりませんが連日大変な人出で待ち時間も凄いと聞いていた
ツタンカーメン展で10分待ちというスムーズな入場を果たし
展示品を見てきました。

工芸品の材質の表記に「ファイアンス」という文字をよく見かけ
七宝焼きみたいな質感だなぁと思っていたら展示スペースの出口で
琺瑯だという事が分かり、勉強になりました。


で、展示を見た後にでてきたら、隣接する天保山マーケットプレイスで
こんなカレーが販売されているという事が分かりました。
ご飯でピラミッドか。
ルーが足りなくなりそうだ。


そして家族はお土産売り場でこんなものを買いました。
関西人なら「ツタンカー麺」にしたかったんでしょうけど
流石におしかりを受けたのかなと予想されるネーミング。

「では観覧車に乗ろうか」
「おお。乗ろう乗ろう」


という事でこれまた隣接している観覧車に乗りこみます。
天保山に行くならこれに乗らなくては。


なんでかというとベイエリアが一望できるからというだけ。

「こういうところから撮る写真が必要なんや〜」
「なんで?」
「海抜0m地帯の風景としてスライドとかに使えるやろ」
「それを仕事にしてるわけでもないのに・・なんでやねん」
「あの堤防の高さと随所に配置された防潮水門を見れ〜」
「そんなんどうでもええ。それより天保山って山どれや」
「あー その下ちゃうかな。ほかに緑が茂ってる所あらへんし」

会話はずっとこんな調子。
私の行動を不思議がられますが
こんなに高い所からなら色々観察できるのに
なんで家族がそれをしないのか私には逆に不思議です。


観覧車のゴンドラにはガイドが流れています。

そのガイドで「明石海峡大橋が見えます」と言われて西を見ると
見えました!
この距離でこんなはっきり見えるとは!