鯖刺身vsカワハギ肝巻き

2016/2/29 更新

「愛媛に行ったら鯖の刺身は一度食べた方がいいと思います」
「さばっ!? 鯖ってあのサバ?刺身で?」
「とれたてでしか提供できないからどこの店でもというわけではないですけど」
「鯖を刺身で食べるとか想像できないなー。でも美味しそう」

ということで
愛媛県のダムめぐりの後
松山市駅付近に来ております。

JR松山駅と伊予鉄道松山市駅を理解していなくて
現場でぐるぐるした。


駅前にはパーキングたくさんあるからと
ダム管理所の方から情報を得ていたので
とりあえずぐるぐるして空いていたパーキングに適当に止めた夕方。

車から出てすぐ寒風に体が硬直する。
この日、かなりの寒波が来ていて
昼間にダムめぐりしていた時に雪に遭遇していました。
大慌てで右も左もわからない地元の地下街に飛び込んで
目の前でバーゲンセールをしていたインナーを買ってその場で装着。
宇都宮といい、どぼくカフェといい最近、このパターンが多い。


一応、寒風対応策を取って松山市駅から徒歩で移動。
目指すお店は徒歩数分との情報。
目印になる建物の前を経由して迷わないように移動。


もっとたくさん歩かねばならないと思い込んでいたけど
線路沿いに歩いてすぐに到着しました。


鯖の刺身を食べられるお店をweb検索してたどり着いた
居魚屋 網元。
どこが入り口かなと巨大魚のミイラの横のドアを開ける。

大きな水槽の横の席に案内してもらって着席。


お店の方いわく、最近は近畿圏からも日帰りで食べに来る方が増えたとのこと。
LCCで飛行機移動がお安くお手軽になってから
時間はないけど、休みはたくさんとれないけど、という方が
美味しいもの食べるだけのために地方に行く方法が確立されたということか。
地域活性化にやはりLCCは貢献しているのだなぁ。


付き出しでて出てきたのはイカですがとっても小さい。
でも明らかにホタルイカではない。
なんですかとお聞きしたらアオリイカの子供とのこと。
こういうのもたくさんとれるらしい。


そして注文したのは鯖の刺身と焼き牡蠣。

すごーいっ
ほんとにサバがお刺身だーっ


キラキラだわー♪

甘っ♪ 旨っ♪ ぷりぷり♪

これは確かに愛媛に来て食べるべきというのわかるわ〜♪
やっぱり赤いマグロより白いハマチが好きな者としては
白で美味しい魚にはふるふるするほど感動する。

マグロの美味しさはいまいち解らない。
多分、惚れるほど凄いマグロというのを口にしたことがないからだと思われる。

サラダも追加してお腹一杯になりました。



富山にきました。
京都から金沢までサンダーバード
金沢から富山まではかがやきに乗って到着。


宇奈月温泉まで一駅ですね。
北陸新幹線が開業してから金沢が人気ですが個人的に富山の方が好きっ。


改札に降りる時にNACHI不二越様の広告見つけて喜ぶ。


コンパクトシティ富山。
新幹線降りたらターミナル駅がきちっとまとまっている便利さで
市街地は路面電車で楽チン移動できるし便利だー。


駅前のホテルにチェックイン。
窓から見下ろす富山駅前。
綺麗になりました。

今回の富山入りのお目当ては『如月王の肝巻き』。
魚津のブランド魚・如月王の肝で肝巻きという贅沢。

お世話になっている富山の堤護様に写真を送り
富山に行ったらこのお店と決めている醸家さんに
如月王の肝巻きを作ってくださいと特別にお願いしたのです。

そもそも鱒寿司とかの押し寿司の方がメジャーな富山では
それは一体何ですか?という話になるので

昔、食べた大阪のかめじの絶品肝巻きの写真を送りました。
特大サイズのカワハギを一匹、丸々使わないと造れないので
それなりにお値段は張りますがそれは覚悟の上。

しかしこの冬は寒ブリも不漁で如月王も水揚げ少ないとの事前情報で
もしかしたら無理かも…という心構えはしていました。


寒い寒いと言いながらお店に到着。

「如月王、仕入できましたよ」との事で大喜び。


わくわくお待ちしていたら凄いのが出てきました。
富山の新酒ほろ酔いセット」と「如月王の肝巻き(※特注ですのでメニューにはありません)」

肝巻きやーっ!!
しかも凄い大量の肝がこぼれ状態になっている!!
こんな凄いのご用意していただけるとは思ってなかったよぅぅ!!


肝巻きを生けてみた図。

素敵なお猪口は地元のガラス工芸作家の作品だそうです。
この「富山の新酒ほろ酔いセット」人気あるらしい。
ちなみにこの小さなお酒は黒部峡。三笑楽も美味しい。


お造りと山盛りの肝♪
ポン酢でもおいしいけどお醤油でも美味しいよっ。
ああ、贅沢。
ああ、至福。
とろける肝。
ふわっと口に広がる甘さとコクにぷるぷるしてしまう。
写真の師匠にお知らせしなくてはっ。

美味しい肝とお酒をいただきながら
ハイドログラフとダム操作について学ぶ。
幸せ時間。
この冬の分の幸せ、全部心のダムに貯めた。


雪の中ホテルに戻って翌朝カーテンを開けると雪景色でした。
わぁ寒い。


すっきり晴れた富山城址公園を散策しました。

冬の味覚を堪能した
愛媛の鯖と富山のかわはぎのレポートでした。