日本酒祭

2016/5/23 更新


黒部ダムのぐいのみをあちこちに連れて歩いております。

ぐいのみなのでやはり注ぐのは日本酒がいいんだと思います。
しかし、問題は自分が日本酒に疎いこと。

今まで飲んで印象深かったお酒を写真記録で見返しました。
日本酒は富山でなめている率がとにかく高い。

数年前に富山でなめた静岡県は焼津市の蔵元、磯自慢酒造さんのお酒が
とても美味しかったという強い印象があり
お店のメニューでも探して、ある時は舐めるようにしていました。


大阪は福島で日本酒がたくさん飲み放題のお店に行った時の写真。
磯自慢があったので頼みましたが印象と少し違う。
七本槍というのもなめました。

そもそも
自分が良い印象を持っている日本酒というのはどういうものなのか
日本酒の区分が難しすぎて覚える気が起きないのが一番悪いわけですが
きちんと把握できていないのが問題。


そんなある日
大阪の高島屋本店でこんな催しがあるとニュースで目にしました。

なんか ぎょうさん お酒が 集まるんやなー

特に深く考えず電車で大阪難波まで
大きめの空のバッグだけを下げて出かけました。

7階催物会場。
すごい人出で酒に酔う前に人酔いしそうになる。

各、酒造会社のブースの前が人でいっぱいなので
とりあえず会場に設けられた日本酒を色々飲めるところへ。


チケットを買って準備。


メニューを見ていると磯自慢を発見。
まず頼む。

多い…

このグラス一杯が多いと感じる。
この1/4くらいがちょうどいいんだけどな〜とか
思いながらちびちびなめる。

違う・・・
富山で飲んだ磯自慢と違う・・・
うーん
あの時飲んだ磯自慢ってうっすら白く濁って
ドイツワインのようなフルーティーさで
日本酒にありがちな臭さがなくって
なんか特別な奴だったんだろうか
それとも一緒に飲んでいた勝駒とか三笑楽とか
別のお酒と記憶がごっちゃになっているんだろうか

いきなりお腹に何もいれずにグラス一杯飲んでしまったのでふらふら。


ふらふらしながらブースを回る。
当然のように写真はぶれる。


こちらは東京都の田村酒造場さんの嘉泉・純米大吟醸
玉川上水の取水口近くに会社があるというフレーズで足を止めて
試飲カップに2mlくらい入れてもらったのですが
吃驚するほど美味しかった。
しかしお高いので諦めた。

純米とか吟醸とか山廃なんとかとか生一本とか
酒の種別が理解できない自分は
飲んでおいしかったお酒という記憶だけをあてにして探していますので
そもそも方法に難がある。

とりあえずブースのボトルに“フルーティ”とか“旨口”とか
大まかな分類が書かれているのでそれを頼りに
試飲カップに2mlずつくらいなめていると
どうやら自分は旨口という物の方が美味しく感じるということに気づく。

更に福井県の一本義久保本店さんのブースで生酒というものと
同じお酒で生でない物をなめ比べて
生酒という物の香りの凄さにショックを受ける。

生酒って管理が難しくて賞味期限も短いらしいですが
こんなにすごいものなんだと吃驚した。
酔っ払ってても吃驚した。


のそのそ会場を回っていてたどり着きましたのは
石川県の鹿野酒造さんのブース。

「どういうものをお探しですか」

にこにことお店のお兄さんが話しかけてくださったので
あほと思われるだろうな〜と思いつつ説明。

「日本酒について不勉強でよくわからないのですが
以前飲んだお酒でとても美味しい物がありまして
静岡の磯自慢というお酒だったんですが
今、飲んできたら記憶にあるものと違っていて…
以前飲んだものはうっすら白く濁っていたように思います。
そして香りがすごくて甘くって美味しかったのです。
フルーティという区分をされているものがそれに該当するのかと思って
今日、あちこちでちょっとずつなめていたら
どうも旨口という区分のものの方が美味しいと感じるなと気づいて
今、ちょっと混乱しています」
「なるほど。それでしたらあちらの両関さんのお酒で翠玉というのがぴったりですね」
「えっ・・えっ・・よ、よそ様のお酒ですか。こちらのお酒でそれらしいのは・・・」
「うちのは仰るタイプのお酒とは違います♪」

躊躇なく、他の蔵元のお酒を勧めてくださったことに吃驚しましたが
お酒のプロの方が仰るのだから間違いない。


鹿野酒造さんにお勧めされた
秋田県の両関酒造さんのブースに並ぶ特別純米酒・翠玉。

とりあえず購入するお酒を決定したので
本日のミッション達成ということで
併設されているおつまみその他お酒に合う食品を売っているところに移動

一番人気は富山の白エビてんぷらを扱っているところ。
タラの芽のてんぷらと白エビすり身団子のてんぷらを買おうと並んでいると
前にいた妙齢の女性が
「“たらのめ”って魚の鱈の目なんですか?」
とお店の方に質問されていて吃驚した。
タラの芽を知らない方っているんだな。


日本酒チケット買った以上は飲まないと勿体ないので
次に頼んだのは福井県は大野市の南部酒造場さんの花垣です。
黒龍にするか迷ったけど森湖で毎年行ってる大野市の銘酒だし。


富山の白エビすり身てんぷらとタラの芽てんぷらをつまみつつちびちび飲む。
でもやっぱり多いの…。
1/4の量で充分です。
黒部のぐいのみに一杯で丁度いいんです。


本日の購入品。

鳥取県の稲田本店さんの いくす -IKU’S-
福井県の一本義久保本店さんの純米吟醸生酒 伝心
秋田県の両関酒造さんの特別純米酒・翠玉

この日、分かったこと
・生酒というものは香りがすごくて素敵。美味しい。
・富山で飲んだ幻の磯自慢は限定品だったのかも
・いわゆる日本酒らしいお酒より飲みやすい新しいジャンルの日本酒の方が自分にはあっている気がする
・根本的に自分はお酒より牛乳の方がお似合いだ

これに懲りず
またあちこちに黒部のぐいのみを持ち歩いて少しずつ日本酒もなめてみたいなと思ったのでした。