映画・前田建設ファンタジー営業部♪

2020/2/9/更新


前田建設ファンタジー営業部

楽しみにしていた映画が公開されました。
前田建設ファンタジー営業部です。


本家本元・前田建設ファンタジー営業部の岩坂様の
抱腹絶倒話を2015年の師走に
どぼくカフェの講演でお聞きしたことがあります。

その時に出た事例は宇宙戦艦ヤマトのオープニングの
地下格納庫の方でした。
ガミラスに見つからないようにヤマトを地下から建造するので
そのために必要なトンネルとは…というお話でした。

そもそも実話ですしモデルになった方のお話も
実際にお聞きしたことがあるという事で
どんな演出の映画になってるのかなーと
予告編を見ながらウキウキワクワクしていました。

◆ ◆

映画のHPで予告編を何度も見て
まず最初に出てくる田子倉ダムにキュンとくる。

「あんな凄いダム造ったうちがっ!!」
「造れないなんて笑われますよっ!!」


いきなりダムきた〜!!

ここで言われているのは長島ダムの事なんですが
宇奈月ダムも前田建設様の作品だよぅ。

ん…??
両方、堤体デザインがすごく昔のロボットっぽいと
言われているダムだけど…偶然だよね。
常用洪水吐きの能力が物凄いダムという共通点はあるけど。

◆ ◆

何としても観に行かなくてはと仕事の後、駆けつけました。


映画はノリノリで熱々でどんどん進んでいくんですが
最初にきゅんきゅん来たのはやっぱり掘削シーンでした。

わぁぁぁぁぁっ!
ドリルジャンボを前からこんなにしっかり見られるの凄いっ!
つーかアーム動くのがめっちゃかっこいい!
ブレーカー掘削も好きなんだけど!
吹き付けコンクリートにロックボルト入れるところなんて
ホントに切羽に行かないと見られないのにこんなにはっきり映してくれて嬉しい!
撮影させてくれた東北地方整備局広瀬1号トンネルの現場の皆様ありがとう。
カッコいいよー。
掘削カッコいいよー。

ロケ地マップ
こちらでカッコいいシーンと撮影場所が見られます。

◆ ◆

次にわくわくしたのは
土木部機械グループの「不破さん」が使う図書。

『多目的ダムの建設』!
多分これは初版じゃない『多目的ダムの建設 昭和62年版』!!
読んでて一番面白いひとつ前の版!!!
“たもだむ”がこんなに何度もスクリーン出るなんてっ!

他のはなんなんだっ!
あれは『コンクリートダムの設計法』か?

ファンタジー営業部さんの発足が2003年だから…
あの本は1992年に出た本だし登場してもおかしくはないのか…
いや、でも、あの本にゲート開閉の部分ってなかったんじゃ…。
コンクリートダムの基礎理論と基礎処理とかについての本であるという記憶が…

ああああタイトルちゃんと見えなかったのが悔しいっ
なんの本だったのか気になる気になる気になるぅぅ!!

とにかく文献、紙媒体、本が好き好き大好きなので
登場する本棚の中身と図書が気になって仕方ない。

長島ダムが登場するシーンはもちろん文句なしに良い。
長島ダムが竣工したのは平成14年、つまり2002年。
ファンタジー営業部が発足する1年前。
しかも原作のA部長は元ダム工事現場所長…
という事は…。

 ◆ ◆

気になるポイントが次々出てきても
容赦なく話はどんどん進みます。

そして横移動の無茶な設定に泣きそうになった時に
協力してくれる他社に
あの栗本鐵工所様が!
あの日立造船様が!

千苅ダムの100年前の
フロート式チェーンローラーゲート・レイノールド自働扉門の
仕組みをそのままに扉体を新しく製造してくださった栗本鐵工所様。


昨年100歳になった神戸市水道局の千苅ダムのゲートです。
栗本鉄工所様御謹製♪


昭和33年に製造された鋳造ゲートです。
今はスライドゲートは専らお安く造れる鋼板ゲートが多いので
これだけの大きさの鋳造のゲートを見られるのってここくらいしかないと思います。


こちらは愛知県の入鹿池で使われていたスルースバルブです。

栗本鉄工所様のお仕事のメインはポンプやバルブです。
国内最高品質の鋳造作品♪
なので映画の中でもポンプのところで登場されたのです。

そして鶴田ダムのコンジットゲートをはじめ各地のダムで
大活躍の超カッコいいゲートを製造してくださっている日立造船様。


鶴田ダムのコンジットゲートの上の油圧シリンダーです。


今は無き日立造船櫻島工場の銘板です。


こちらは丸山ダムのゲート巻上機です。


鶴田ダムより更に古い1954年製です。
この巻上機が凄いのです。
動作不良が発生した時に横の巻上機と連結することで
動作不良が生じたゲートも動かすことができるクラッチ機構があるんです。
これも櫻島工場で生まれた作品♪

作品が脳裏に浮かんでもう大変。

グループ企業の前田製作所様は別にすると
この企画に乗ってくれたのがいずれも
大阪に本社のある栗本鐵工所様と日立造船様というあたりに
大阪だからかっ!?
大阪だからこのノリなのかっ!?
という気持ちは湧かなくもないです。

◆ ◆

出演の役者の方々、みんなすごかったけど
カッコよすぎで胸キュンになったのはやっぱり
栗本鐵工所の「堀部さん」でした。
ここで泣いた…。

「不破さん」と「山田さん」は実際にお世話になっている
ダムエンジニアの方とかぶってしまったし。

でもこの映画
主役は「浅川さん」だと思うんですが…。

円盤の販売が待ち遠しいです。