比奈知ホタル

2014/6/21 更新

三重県名張市にある水資源機構の比奈知ダムは
ダム愛好家的には天端側水路で有名ですが
一般の方にはホタル観賞ポイントとして知名度が上がっています。

比奈知ダム管理所の方も積極的にPRしてくださったところ
一時、ホタルの数が激減しました。

業者による乱獲があったわけではありません。
単にホタルを見るのが初めてという子供たちが
ホタルを見たこともない子に見せてあげようという親御さんたちが
大興奮で網も使わずに手でふんわり捕まえられるホタルに狂喜乱舞して
ついつい捕まえてしまうという事が続いたことが原因だろうと思われます。

そのくらい比奈知ダムの下流親水公園付近はホタルが沢山いるのです。
数年前に来た時はそんなに人がいなくてあまりのホタルの数に呆然としたほどでした。

今年もホタルのシーズンがやってきたなと不意に思い立って名張までやってきました。


そして目を疑うパーキング満車の凄い人出。

どれだけ人が来ているんだと車を止めるのも難渋して
三脚たてるのも気を使う程の人出。

子供達がおおはしゃぎ。
やばいー やばいー しか口にしない若者達。
そしてホタルを撮りたいあまりそこここでスマホのフラッシュが光りまくり。

なんだこのスカイビルの中自然の森のホタル観賞会風景を見ているような
ホタルに慣れ親しんでいない人々の多さは!!

今の人はホタル知らんのか…?
このはしゃぎっぷりは…
ホントにホタル知らんのかも…

人出にむしろおびえる。


三脚ぶったてて初めて挑戦するバルブ撮影。レリーズなし。色調補正。

現場であれこれいじるのですが
何分、初めてのバルブ撮影なので
勝手がまったくつかめない。

撮りたいのは堤体とホタル。

だけど30秒開けても全然撮れない。


実際にはもうあたりにホタル飛び回っているんですけど・・・。


人出が少なくなるまで待ってましたがどんどん人は来る。
そして容赦なく炊かれるフラッシュでホタル撮影の難しさを思い知る。


何とか一枚撮れたインチキくさいけどホタル写真っぽい写真。
数年前に比べたら数は少なくなっていますがそれでも相当飛んでいます。

バルブ撮影初めてでホタルに挑んだ自分がアホだったとあきらめる。


これは昨年のライトアップしている時の比奈知ダムです。

森湖や水の週間、その他にも色々なイベントがありますが
地域の方に愛されるダムは素敵です。

比奈知ダムがホタルの名所として知名度が上がってほしいと同時に
親御さんは喜びの余り捕まえてしまうお子様に
帰るときには逃がしてあげようねと声をかけてほしいです。
翌年のホタルの数に影響しますので。

この日は立看板の効果があったのか
手に取ってもすぐ逃がしてあげる子供たちばかりで
マナーの良いお客さんが目立ちました。
スマホのフラッシュは笑うしかなかったですが。

来年もたくさんの方にホタル鑑賞を楽しんでもらいたい
比奈知ダムでした。