横山ダム 再び その3

横山ダム

堤高 : 80.8m
堤頂長 : 220m
1964年竣工


堤体上流面図

堤体を構成するブロックは14

管理所があるのがNo.2ブロック
中部電力横山発電所に出る水圧鉄管はNo.5-6、No.6-7のホロー
エレベーター棟があるのがNo.8ブロック
1号クレストゲートがあるのがNo.8-9
2号クレストゲートがあるのがNo11-12
1号オリフィスゲートがあるのがNo.9ブロック
2号オリフィスゲートがあるのがNo.10ブロック
3号オリフィスゲートがあるのがNo.11ブロック

管理所のある左岸からNo.がふられています。


堤体平面図

堤体のホローは I 型ブロックを並べてできる六角形です。


No.5-6ホロー
水銀灯の光がコンクリートの複雑な流れを照らしてくれる空間です。
水銀灯の光は写真ではこの通り緑色に現れます。



No7-8ホロー
この空間はライティングが少し違います。
写真では金色の光に現れます。




No.8-9ホローより右岸側はすべてナトリウム灯の光でオレンジ色です。
陰影をより際立たせるナトリウム灯の光が必要な場所
色の見分けが必要な場所

場所に合わせてライティングを選んでいると思われます。



横山ダムには監査廊が3本走っていて最下層が第3監査廊になります。


最下層の第3監査廊に通してもらった時に壁に見つけた定礎石です。

通常、ダムの定礎石は堤体の真下に埋められるので表に出いる定礎石はすべてレプリカです。
管理所などで公開しているものもレプリカになります。

堤体内でこんな風に見る事ができた定礎石は群馬県の藤原ダムしか知りません。
これも中空重力式の特徴をあらわすものなのかと、とても気になりました。


定礎

建設省
間組

昭和参拾七年四月弐拾五日

歴代横山ダム工事事務所長

佐々木 正人
黒田 晃
中村 啓二

と刻まれていました。