山田池見学 その1

2004/9/12 更新

兵庫県に近代土木遺産級のダムがこっそり隠れているという情報が入りました。
地図で調べて見るとそのダムは神戸市北区のはずれにありました。

いつも思うんですが
京都市北区と神戸市北区は広すぎます。
「区」というと政令指定都市=都会というイメージがついていて
狭いエリアを示すのだと思ってしまう元・大阪人の自分は
神戸市北区と京都市北区に行くと範囲が広すぎて
 道間違えた?だまされた? と思ってしまうんです。

閑話休題

目をつけた堤体は山田池堰堤といいます。
すぐそばに呑吐ダムという近畿農政局のダムがあります。
呑吐ダム湖・周遊道路から山田池堰堤までハイキングルートが
あるらしいという情報で行ってみました。


ダム湖の展望公園のパーキングに車を入れて杖を突きつき進入路を探します。

杖を持参したのはこのダムのアクセスを紹介している情報の中に
「上り口だけは急勾配だがその後はのんびり歩けるルート」という文言があったからです。

ダム湖の横をてくてく歩きながら山を見上げます。
山田池堰堤は呑吐ダムよりずっと高い場所に在るのです。

しばし歩きましたが全然該当する道が見えてこないので不安になってきた時
ひょっこりと道標が現れました。


道路の横にいきなり山に入る道があったのです。
この道標しか山田池を示すものがありません。
一応、山田池堰堤は近代土木遺産だし
ハイキングルートはしっかりしているだろうと一息つきます。


神戸市が整備している(はず)の「太陽と緑の道」というものが在るようです。

『「太陽と緑の道」は市民の誰でもがその都合に応じて歩き
自然を享受するとともに地元の人々が交流できるように開設されました。』

「へぇぇぇっ! 入り口からこれかいっ!」  (怒)
「どこが市民の誰でもがその都合に応じて歩ける道なんやっ」

いきなり雨が降るたびに流出してきた土砂で荒れまくりのハイキング道。
写真がまずくてわかりませんが勾配がどうとかいう話じゃない坂になってるんです。
 


少し進むと岩盤剥き出しで岩登り状態の道が。
これはMTBのレースに使われそうな道じゃねーか!
これをハイキングルートというのは酷過ぎるぞー!


それでも先に進めば堤体があるということだし
きついのは最初だけだって話だし
藪漕ぎになってるけど一応道見えてるし....

ひぃひぃいいながら登りつづけます。