若土ダム 見学 その3


ダム湖の方に移動すると堆砂が進んでいるのがよく分かります。
でもこれは想定内の堆砂。

元々、若土ダムは灌漑用水と砂防の役割を担うダムだったのです。
ただお水を流すだけではもったいないという事で発電所がつけられたのです。
だから堆砂が進んでいても大丈夫なのです。


そして水音が凄いので音の方に目をやると
山の中腹からお水が大量に出ています。


凄い勢いで瀑布になっています。
いいですねぇ。
滝壺部分がナチュラルなので天然の滝のように見えますが
これは導水路の出口なのです。

山の向こうの室牧ダムのお水がこちらに分水されているんです。


神通川水系の水の流れを詳しく書いてくださっている国土交通省の資料です。

若土ダム付近拡大図。

この滝は山の向こうの室牧ダムのダム湖から来ている水なのです。

水力発電の模式図では取水するところを→が差すので
←の方向に水が流れると思いこんでみてしまうと
水系の水が全部揚水になって大混乱。
見間違えないようにしなくちゃー。

若土発電所は昭和57年から運転開始しています。
若土ダムの竣工からかなり後になっての発電用との追加です。

僕、お仕事増えたんです。
最初は灌漑と砂防がお仕事だったのです。
でもお水は電気を生み出すので発電所増設してもらったんです。
大事に使ってもらえて嬉しいので
これからもお仕事頑張ります。

小さな可愛い若土ダムは
お仕事目いっぱい頑張っているとても素敵なダムでした。

 

熱心なファンなのか?


突然、ダム湖にぷぃ〜んと軽トラックが入っていった。
え、そこまで入っていいの?と、思っていたら
降りてきた農作業途中という風情の奥様が
突然、デジイチの長玉つけたカメラで導水路の写真を撮影していた。

滝ファンだろうか
それとも単に水量を見に来ただけ?