内海ダム 見学 その2


草壁港のすぐ横にあるのがこの『西山石材 草壁展示場』。
DamWebRingの定礎石を製作してくれた石材店です。
可愛らしい石像がたっくさん♪
中でも一番可愛らしいと思って見ていたのがアヒルさん。
ふっくりしつつディティールがしっかりしていて素敵でした。


そしてこれまた港のすぐ横にあるお店に入って朝ごはん兼昼ごはん。
またうどんか・・・
はい。条件反射です。
日本中どこに行ってもうどんを頼む人。


で、そのお店では小豆島の観光地図とかパンフレットとか
いろんなものが置いてあったんですが、私が目を付けたのは
県と地元の広報。
地元、小豆島町広報「しょうどしま」2009年2月号

ここに現在の島内の貯水ダムの水位情報が図で掲載されていたのですが
その中に今回、私が行こうと企てている内海ダムの状況が。


物凄く水が減っているようです・・・。

うどんを平らげた後、徒歩でダムに向かいます。
nuvi360で測定したところ、現在地、草壁港から内海ダムまでは2.2km。
丁度いいお散歩距離です。


県道29号線を北上します。

良いお天気です。
前方にそびえるのは名勝・寒霞渓。
小豆島と言えばまず頭に浮かぶのがこの寒霞渓です。

この県道からはずっと寒霞渓が見えていました。


小豆島は醤油が特産品として有名です。
そんな醤油メーカーの一つにこんな看板が…。

『今あるダムが古くて危険なら撤去して昔の自然に戻せ!』

?????
物凄い極論。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。

一体どういう理解をしたらこういう言葉になってくるのかなと
よっぽど説明が下手だったのか
ダムに対して脊髄反射でこう反応してしまうのか

「今あるダムが古くて危険なら補強工事をして安全にして新ダム建設はやめてください」
というなら財政難の自治体にはそういう選択もありだよねー
と理解できる点もありますが

いや、それよりなにより
小豆島って水不足深刻じゃないんですか。
今のダムが確保している分のお水、どこから調達するつもりなんでしょう。

いきなり撤去しろって
ここ、洪水被害が何度も起きたところじゃないんですか?
洪水調節は河道整備で代替しろって事ですか。
それって移転費用とか用地収用とか絶対ダム建設より拡大すると思いますよ。

この看板のアピール内容のメインは
「国立公園寒霞渓の自然環境を守りましょう」のようですが
今度作られるダムってそんなに寒霞渓の自然環境を破壊するんですか?
既設ダムの下流に築堤されるようなんですけど・・・。
それも堤高42m、堤頂長423mで。

まぁ、こちらの醤油メーカーの意思表示ですから
自社敷地内でのアピールですから

でもダムについて、治水について知らない人がこれ見たら
そうよねー自然が一番よねーとか言い出しそう。

まぁ、それを狙ってアピールされているんでしょうけど。
ちょっと川を勉強している人が見たらツッコミいれますよ。これは。


そして県道をさらに進んでいくとダム放流に伴うサイレン吹鳴のお知らせ看板。
内海ダムはここから1.2km上流にあるそうです。
別当川という川です。
ここは今まで何度も氾濫した川だそうです。
そのため、川には立派な護岸工事がなされていました。


この県道をずーっと上っていくと寒霞渓のロープウェイに到着するようです。

道路の横になんでこんなに育っているのかと
感動するくらい大きくなったトリトマの花の向こうにも寒霞渓。
でも全然ダムの姿は見えません。