刀利ダム 見学失敗 その3


左岸の説明板です。
内容はばっちり詳細に書かれていて勉強できます。
良い出来です。


刀利ダムのある小矢部川には他にもダムや頭取工があるんですが
本日は刀利に来るために全部ふっ飛ばしました。


刀利ダムは旧・農林省が初めて作ったアーチダム。
しかも100m超級のアーチダムです。
現在は富山県が管理しています。

役割は農林省の作ったダムですからメインは当然、灌漑用水の確保。
発電もやっています。
農地防災という事で洪水調節も仕事に入っています。

とっても働き者のアーチダム。


竣工したのは1966年。

農林省のアーチダム。
このフレーズでまず頭に浮かぶのは
建設に物凄く苦労されただろうなという事です。

建設省のアーチダムとは違うのです。
そしてこの時代に一番ノウハウを持っていた電力会社のアーチダムとは違うのです。
苦労が。


立地から考えると、良くこれだけ綺麗なシンメトリーなドームアーチを作ったなーと感慨深い。

しかし刀利ダム左岸には岩盤に脆弱な部分が一部あったために
スラストブロックを持っています

片方だけ重力式部分の農林省のダムというとお仲間がいますね。


奈良県の大迫ダムです。
大迫ダムは右岸にウイングをもっています。


下から見るとこんな感じ。
これは放流のゲート切り替えの瞬間に運よく出くわした時の写真です。
左岸よりの5番ゲートから中央の3番ゲートに切り替えるところ。

そして刀利ダムの金沢からの県道の工事は
後一週間ずれていたら通れたという結果でした。

余計に悔しい。
いや・・
通れたからといって
早めにたどり着いていたとしても霧の海はあまり変わらなかった可能性が。


という事でかっこいい刀利ダムの見学失敗です。

ダムめぐりは降雨も大変ですが霧も大変。
またよく晴れた日にカッコいい顔を拝みに来ることにします。