天王ダム 見学 その1
2006/4/27 更新
兵庫県は神戸市北区にある天王ダム。
市街地に隣接する治水専門のダムです。
最近、治水で注目されている治水専門の穴あきダム。
堤体はありますが普段は水をためずに川の水をそのまま流しています。
大雨が降った時、大量の水が短時間で川に流入します。
穴あきダムは大量の水が来た時でも水を流す穴の大きさは
決まっているために一定量の水しか下流に流しません。
流す量を上回る水をどんどん溜め込むことで
治水効果を発揮するという仕組みです。
発電ダムや利水ダムのように普段から水を溜め込んでいるわけではないので
ダム湖はスペースだけですし堤体も小さめで地味というのが多い治水専門ダム。
石井ダムへの道を確認がてらR428を海の方から北上しているときに
突然、視界にダムが現れました。
一瞬、視界に入ったその堤体。
一瞬でした。
なぜかというと堤体の横の山がトンネルになっているからです。
見えたと思った瞬間にトンネルに進んでいかなくてはならないのです。
周辺図。
トンネルを抜けてすぐ鈴蘭台という住宅街に入る『水呑』交差点があります。
ここで左折して川を渡ると天王ダムのダム湖周辺を利用した公園に入る事ができます。
天王川に架かる橋の上から堤体が見えています。
駐車場があるこの公園に車を進めます。
車を停めて堤体のほうへ進みます。
公園ですからこんなに綺麗に道路がついています。
なんとも不思議な感じです。
普通のダムならこんな場所に道路はないし
こんな風に上流側から堤体にまっすぐ近づけるわけがないのですから。
どんどん堤体に近づきます。
いまは“春の小川”状態になっている天王川。
このくらいの水量なら川べりにとことこ近づくことも
対岸に渡ることもできます。
そして天端がずっと上に見えるところまで来てしまいました。
あ、下流から見るのと感じが違うなぁ。
天端の下はフルスペースで自由越流式なんだ。
穴あき坊主ダムだな。
ここで感じた違和感。
下流側からトンネルに入る前の一瞬で感じた違和感。
これに気づくのはさらに見学を続けた後になります。