田代池見学 その1
2004/9/8 更新
巨大台風が訪れている時に空を見上げてふと行きたくなったダムが在りました。
三重県のアースダムですが奇妙な場所にあるという印象のあるダムでした。
そのダムとは田代池という堤体です。
ダム『京』の管理人・さんちゃん様が凄く綺麗な洪水吐きからの越流のお写真を
公開しておられたのを見て行きたいなあと狙っていた堤体です。
しかし レポートの中に気になる文言がありました。
『凄く山奥にある』という一言です。
ダムはたいてい山の中、市街地に近い場合もありますがその場合は大河川である場合が多く
アースダムがよく作られる立地とは異なります。
アースダムは土堰堤。大きかったらダムですが小さかったら溜池です。
溜池をたくさん必要とするところ、つまり田んぼの近くにあるということが多いわけです。
地図を見てみると等高線に吃驚させられました。
田んぼが続く場所から急激に標高が上がっている山の中にぽこんと在る田代池。
田んぼまでワインディングで3km近く離れています。
どうしてもっと下流に作らなかったんでしょう。
名阪国道・下柘植ICから降りると周囲はのどかな田園風景。
刈り取り間近の稲穂は黄金色。
あの山の奥にアースダムがある?
しばらく走って行くと地図のとおり(あたりまえ)に急勾配のワインディング登場。
小雨が降ってきた中ゆっくり走りつづけます。
突然視界が開けたと思ったら正面に登場、田代池です。
堤体下流側はのどかな小川のような雰囲気で木立なんかもあったりして
なんだか絵に描いたような素敵な風景。
ダム左岸に続く道があったので途中まで登ってみると洪水吐きが見えました。
しかし残念、今日は越流していないようです。