高山ダム 見学 その10
右岸下流側スペースの一番端っこに移動。

対岸の関西電力の発電所の吐口が見えています。
現在は6t/sの通常運転中。

所長様の手にしていた資料で放流量確認。
クレストの非常用洪水吐きは6門で3500t/s
オリフィスの常用洪水吐きは4門で1800t/s吐く能力があります。
低水管理設備というのはホロージェットバルブで29t/s
発電に使っている水は最大で14t/sです。
「ここは洪水調節の時はいつもホロージェットくらいしか動かさないんですか」
何度も来ているのにオリフィスを開けたところを見たことがない自分は何の疑問も持たずに聞きました。
「いえいえ。常用洪水吐からよく放流しますよ」
「え!そうなんですか」
「平成16年なんかは1000時間以上ゲート操作でここに詰めていました」
「!! 1000時間っ!!」
高山ダムはダム湖が広いので貯水キャパシティが大きく
九頭竜ダムのようにいくら降っても余裕で洪水調節だと勝手に思い込んでいた自分はびっくりしました。
「そういえば水位が・・このダムは今、常満ですよね」
「いえ、このダムはサーチャージとか常満という区分は無いんですよ」
「ええっ。区分なしですか!矢木沢と一緒ですね」
「だから本当によく放流するダムです」
「何度も来てるのに全然知りませんでした」
「放流するときに鳴らすサイレンがうるさいって地元の方から言われるんですよ」
「そ、それは・・・」
「もう降ってきたらすぐ放流しますね」
高山ダムの上流には水資源機構のダムが3基あります。
室生、比奈知、青蓮寺。
いずれも立派なダムですがその3基からの水はみんな高山ダムに到達するのです。
高山ダムが貯水スペースを空けていなければどうにもなりません。
ここは天ケ瀬ダムのように非常に過酷なダムだったのです。

エレベーター棟の真下から。
所長様は以前、矢木沢ダムにいらしたとのことで越冬宿舎から管理所に
雪上車で食料を届けに行ったとか色々面白いエピソードも教えくださいました。
グラウンドゼロにはびっくりしました。
お忙しい中、個人の見学の為に時間を作っていただき本当にありがとうございました。

一番カッコよく撮れたと思っている一枚。
このダムの風格はデザインと年月だけが作りだしたものじゃない
このダムは最前線のダム
洪水期には毎日が臨戦態勢
国土交通省のダムと同じ戦闘モードの堤体だから
だからこんなにカッコいいんだ
ゲートを持つダムの使命の重さ
それを支える管理所の皆さんの働き
木津川の要・高山ダム
期待を裏切らない実にカッコいい堤体でした。
おまけ
高山ダムには細部に色々面白いものがありました。

くるくるくるるん
くるんくるん

ここは京都の南の端
電話番号を見る限り
連絡先は大阪市内のようですが

植木等は各地で出尽くしたネタであると思われます