高岩ダム 見学 その1

2023/9/1 更新

第2回 みずいろネット フォトコンテストのお知らせが7月中旬にありました。

wDNの準備でばたばたしていた忙しさも一段落したので
発電所写真、撮りに行こうとふらふらっと思いつきで出かけました。


最初にやってきたのは大戸川発電所です。
煉瓦作りの建屋がとても綺麗な発電所です。


川を挟んで反対側にあるバス停留所には「発電所」とありました。


発電所のある左岸側の道路は交通量が多いし
フェンスがちょうどいい高さで邪魔をしてくれるので
川を渡って対岸から望遠で撮るのがいいかなと右岸側から撮っていました。


発電所敷地の門扉。
敷地に入ったら怒られますが門扉のすぐそばに記念樹があるので覗く。


大戸川発電所九十周年記念樹と百周年記念樹です。
大戸川発電所は1911年運開ですから今年で112歳ですね。

む。

ということは
この角度では見えないけど百十周年記念樹もあるのかも。

信楽方面から琵琶湖大橋を渡って鯖街道に進んできました。


中村発電所はチラ見。


栃生発電所もチラ見。


水圧鉄管とヘッドタンクが近いです。


栃生発電所の門扉につけられたこの発電所のイラストは
間違いなく大戸川発電所であろうと思われます。


鯖街道をどんどん進んで高島町に到着しました。
暑すぎる日差しの下の安曇川です。


ここが本日の目的地、関西電力・高岩ダムです。
堤高は5.22m、堤頂長40.82m。
下流にある荒川発電所にお水を送っています。


左岸側の魚道はこの位置に。
暑すぎて遡上しているお魚は確認できず。


高岩ダムで一番有名なのは右岸にある方の魚道です。


このくるくるしているのが魚道です。
螺旋魚道。
大林組様の作品です。

なんでこんな形にしたのかというと
安曇川のこのあたりでは、遡上能力が低い小型魚が多いために
途中で休憩しながら登っていけるアイスハーバー型が選ばれたのだとか。
1996年に建設されたそうです。

プレキャストブロックを積み積みして造るし
長い魚道に比べてコンパクトに出来るし
工期も短くできるということで中々の優れ物のようです。


しかし…
安曇川、水が美しすぎる。

いつものトイカメラモードからpopカラーモードに変更して
水の美しさを強調したくなりました。


透明度凄いな。
しかし暑すぎてお魚の姿が全然見当たらない…。

中部電力様の長ケ逆調整池の閘門魚道のような
おびただしい数の魚影が押し寄せているところが撮れたら
第二回フォトコンテストのテーマの一つにぴったりかなと思っていたのですが
中々そんなにうまくはいきません。


しかし琵琶湖の北の方は湖東も湖西も吃驚するほど水が美しい。
見とれていたいけど日陰に入らないと太陽光で萎びてしまいそう。


昔、ローリングゲートがあったという話ですが
現在のSR堰になる間に、シェル構造ローラーゲートに
変更になっていたのではないかと予想。

というのは水力発電データベースにはローラーゲートで登録されているからです。
他のローリングゲートの取水堰やダムはちゃんとローリングゲートで書かれているので
データベースができた時には既に更新されていたのではないかと。

あくまで素人の予想ですが。


本日の主役、くるくる螺旋魚道。


中央をズームすると
この中央に立ったら何か、召喚できそう。
水属性の召喚獣呼べそう。


くるくるしているルートと別に溢流部もあって
水の勢いは下段に行くほど強くなっている様子。


お魚いないかなと目を凝らしましたが魚影は見えず。
鳥にも襲われないし外敵が来ないからと
くるくる魚道の一階にたくさん隠れているということはないのかなーと
現地でふわふわ考えていました。休憩所付きアイスハーバー型だし。


堤体の右岸側に発電所への取水口があります。
とても複雑な右岸の通路。


眺めているとゲートピアの横っ腹に銘板発見♪


ズームしてみました。

荒川発電所 高岩えん堤

型式SR合成起伏堰
鋼製起伏堰 ゴム袋体支持式

平成23年6月


現場の管理所は高岩ダムの表札なので。
お揃いだったら嬉しかったのにな〜と個人的感想。


鋼製起伏堰とラバーチューブのハイブリッド、SR堰はあちこちで人気者。
特にこのダブルチューブ型は安定性がぐっと増して人気者。


ということで盛暑の頃に滋賀県にある関西電力様の発電所を回ってきました。

#みずいろネットでまたメジャーでなくてもお気に入りの場所を
紹介したいです。

でも今回はさすがにはテーマが難しいし入選できると思えないので
いつものように対岸に届くくらいの愛情をまき散らしつつ
写真を撮りに行きたいと思います。