青蓮寺ダム 謎放流

2019/2/11 更新


木津川戦隊ゴレンダムの青蓮寺ダムにやってきました。
どんより雨上がりで湿っぽい写真。


あれ…
なんか放流してるな…
でもなんか変…


え…

水漏れ?

ゲートじゃないところから水出てるけど…


何が起きてるんだ青蓮寺


急いでダムサイトに移動。
いつものインクライン、ドルフィン号の横から見てみます。


非洪水期にお約束の設備更新。


常用洪水吐という事はコンジットゲート。
コンジットゲートを整備していて水が噴き出したのだろうか。

疑問符飛びまくりなので管理所に移動します。


青蓮寺ダム管理所の玄関には
情報モニターがこんな風に表示されているので
どこからどれだけ水が出ているか、現在の水位はどのくらいか
情報が全部見られるのです。


常用洪水吐からの放流は当然のように0m3/sですが
利水放流バルブから現在0.50m3/s出ているようです。

んー
んー
青蓮寺ダムの利水放流バルブって
右岸の直下にあるホロージェットバルブだと思うんだけど

疑問符飛びまくりで玄関で唸っていると
wDN-Kizugawaでお世話になった所長様が階段を降りてきてくださいました。

「お疲れ様です」
「こんにちはー」
「青蓮寺が変なところから水出てますぅ」
「あ、今、いつものバルブ、点検工事なんです」
「はい」
「で、もう一つの利水補給用のバルブで代替放流を」
「え゛!! あ、あんな所にそんな装備隠してたんですかっ!!」
「いや、隠していたわけじゃなくて普段使わないというだけです」
「これだけ青蓮寺ダムに通っていてもいまだかつて
あんな不思議な所から水出ているの見たことないです」

「バルブの点検自体がそんなに頻繁にはない物ですから」
「今水が出ているバルブって他のアーチダムでも見たことないです。
もしかして装備しているの、青蓮寺だけでしょうか」

「んー。さすがにそれはわからないです」


所長様を尾行して(嘘)ドルフィン号に侵入(嘘)

ドルフィン号の窓には青蓮寺ダムのスペックが書かれているので
写真を撮るだけでデータまで入るのが素敵。


真横から見るとホントに不思議なところから水が出ているのが分かります。


ズームすると
何とこんな形で管が出ていました。
なるほどー。

「今日はひとつですが」
「はい」
「昨日までは二つ出ていたんですよ」
「ふたつっ?」
「写真見ますか」


「なんやこらーっ!! か、可愛らしい!! 可愛らしすぎるぅぅ!!」

「なんで今日も二つでやってくれないんですかぁ」
「昨日から雨降ったでしょう。あれで水位上がっちゃったんで」
「絞れないんですか」
「開度の微調整出来ないタイプなんで全開か全閉」
「二つだったら出過ぎになると」
「そうです」
「二つ、見たかったですよぅぅ…」


工事の進捗にもよりますが
しばらくはこのバルブを使う予定なのだそうですので
珍しい放流ですし梅には早いですが
青蓮寺ダムにきてもらえたらと思います。

とても珍しい青蓮寺ダムの謎放流設備の紹介でした。

2019/2/8記