下赤逆調整池ダム 見学

2024/5/1 更新


北川ダムを見学した後にやってきました。
下赤逆調整池ダムです。


少し下流に車を止めて堤体の方に移動します。
なかなかカッコいい堤体ですね。


右岸側にフラップゲート2門です。


そして中央から左岸よりの3門はローラーゲート。

なんか違和感を感じたのですが
水力発電所データベースで確認すると
H 8.2m×W 11.5m のローラーゲートとのこと。


左岸側に鎮座するのは下赤発電所です。
北川総合開発で作られた発電所のしんがりを務めています。


フラップゲートのアップ。
ぐっ!!と踏ん張っている感じが可愛いフラップゲート。


エプロンの端はこんな感じで元々の川底の岩に接続融合♪


サイレン吹鳴とゲートについてのお知らせ看板です。
この日は釣り人の姿を見ませんでしたが釣りに来る人も多そう。


堤体に近づくと貯水池の奥に北川ダムからの水で水車を回している
北川発電所のヘッドタンクと水圧鉄管が見えていました。


天端に続く管理用通路が人ひとり幅でかわいらしい。
猫車押しながらとかは通れそうですが。


パラペットの端っこに発電所の表札がありました。
下赤発電所は昭和37年運開です。


堤体の上にかかる管理橋を横から見通したところです。
堤頂長は153.00mです。


なんとなく違和感を感じたローラーゲート。
古風なローラーがロッカビームっぽく
コンパクトにまとめられているけど…。


巻上機がこの向きなのもあれっと思ったのですが
昔のダムではそんなに珍しくありません。


揚程がかなり長いなーと思ったことが多分違和感の始まり。
ストーニーゲートかなと思ったのです。

でもローラートレーンが見えないからストーニーゲートではありません。
そもそも昭和37年だったらもうストーニーゲート全盛期は過ぎてます。


上流側から見たフラップゲート。
越流部の高さを少し超えています。
位置から考えて多分こっちが非常用かなと。


こちらから見て、戸溝を注視してもローラートレーンは確認できませんでした。


なのでローラーゲートであるという結論。


北川総合開発の要である北川ダムの下流の下赤逆調整池。

そんなに大きなダムではないですが個性的なゲートがあるので
北川ダムとセットで見学はお勧めだなと思いました。