島地川ダム 見学 その1

2017/9/30 更新


山口県にやってきたら今度こそ必ず会いに行きたいと
ずっと狙っていた島地川ダムにやってきました。

ちょうどこの場所で交互通行のために信号待ちが発生したので
堤体の真向きを撮れましたがじっくり狙って取る時間まではなく
ちょっと心残り。


とりあえず工事区間を抜けて右岸の管理所の方へ移動し車を止めました。
さぁ。RCDを探そうっ。


おお!!
管理所玄関にいきなりRCD。
ボーリングコアが置いてある。


管理所の中には資料室がありました。
RCDを探そうとしたら
いきなりケージからシャーッ!と威嚇されてびくっとしましたが
にゃんこでした。

後でダムカードをもらった際に職員の方にお聞きしたら
捨てにゃんこを保護しているとのことでした。
結束バンドでサクサクっと作られたお手製ゲージはそういう訳だったのか。


模型発見。
先ほど下流面真向をとっていた道路と堤体の位置関係はこんな風になっています。
しかし・・・
かなりV字谷ですね。
RCDに不利な地形ですね。


そして窓際で後光がさすように飾られているのがRCDコア。

島地川ダム
それは国内で初めての
RCD工法で造られたダムなのです。


Roller Compacted Dam-Concrete 工法

RCDは今でこそ、合理化施工で当たり前になりましたが
ブロック柱状工法から面状工法への進化は工期にすごい影響を与えたのです。

現在はさらに進化した巡航RCD工法が確立されていますが
面状工法としてRCDははELCMと並んで日本のダム技術で
とてもとても大きな足跡を残した工法なのです。


資料室の壁には写真で年表が拵えてありました。
竣工直後の真っ白な堤体の写真もありますね。


説明文と写真なのでとてもわかりやすい年表になっています。
しかし…本当にすごいV字谷。