瀬戸石ダム 見学 その3


電源開発の方にご案内いただいてゲートにお近づきさせていただきました。
でっかいわー♪
これは洪水吐ゲートではなく発電所の制水ゲートですがでっかいわー。


このかまぼこのようなスライド屋根の下には発電機や水車があるんですね。


堤高 26.5mでローラーゲートは14.3×15.0m。
ゲートでがっちり水深を確保している感がたまらんです。


ローラーゲートの支柱って扉体のほぼ倍の高さ確保するから
でっかさが半端ない。
ああ、本川の電力ダムのなかでも特にでんぱつ様らしいスタンダードスタイル。


これは洪水吐ゲート。
フラッシュボードありました。
今は使われないわけですがこれがある事で年代を感じる。


そして魚道。
コンクリートが堤体に比べてうんと新しいですね。

下流にある荒瀬ダムにも立派な魚道が作られました。
瀬戸石ダムと同じ時期に新設された魚道です。

でも荒瀬ダムは撤去されることになってしまいました。

黒字を出していた素晴らしい水力発電所を
まだまだ働けた発電所をどうして閉鎖してしまったのか。

長年この球磨川で頑張ってきた荒瀬ダムはなぜ撤去されなくてはならなかったのか。

電力という国の根幹にかかわるエネルギーについて
熊本県が出した答えには今も自分にはよくわからないのです。

荒瀬ダムの撤去工事は進んでいます。


瀬戸石ダムはあと数年で長く球磨川で働いてきた友を失うのです。

残された自分はここで
純国産エネルギー・水力発電の仕事を続けます

静かな川面に移る堤体を見つめていました。
そんな前向きなメッセージが来るかなと見つめていました。

でも穏やかな陽差しの下で瀬戸石ダムからの声は私には届きませんでした。

今は何も語りたくないので
そっとしておいてください

感じられたのは唇をかみしめてこらえているような
そんな寂しさだったのです。

また会いに来ます。
元気にお仕事してくれているのを見に来ます。
だから頑張ってください。

遠くから応援してます。

一方的にそんな声をかけて自分は瀬戸石ダムにさよならしました。