瀬戸石ダム 見学 その1

2013/4/30 更新

鶴田ダムと上流の曾木の滝、発電所意向を見学した後に
県境を越えて鹿児島県から熊本県に入りました。
電源開発様の瀬戸石ダムと荒瀬ダムを見るためです。


瀬戸石ダムに到着しました。
本川の電力のダムという空気が漂っています。
ローラーゲートかっこいいですね。


パーキングに車を入れて、まずは横にあるこの建物へ。
「くまがわ 川のとっとっと館」
おとと=おさかな
とっとっと=おさかな
おっとっと=お菓子
いやいや。


瀬戸石ダムはトンネル式魚道を持っているのです。
ダム地点は川の両側にすぐ山が迫っていて深い谷間です。
魚道を作る時は開渠で作ったほうがメンテナンスもしやすいし施工も楽だと思います。
でもあえてトンネル式魚道。


詳しい構造の説明板があります。
これは大変だったろうな。
トンネル作るのお金かかるのにでんぱつ様、凄いの作ってくれたなぁ。
このトンネル式魚道は平成13年に増設されたものです。
瀬戸石ダム自体は、昭和33年(1958年)に竣工しています。

瀬戸石ダム魚道の全長は約430mもあるんだそうで
そのうち約300mがトンネル、暗渠の構造とのこと。
日本で最大級だとか。


魚道にもいろいろな形があります。
ここで紹介されているのは最近の代表的な三つ。

粗石付魚道は魚道の中に自然石を並べて魚が休憩しながら登っていけるようにしたものです。

アイスハーバー型魚道は魚道に隔壁を設けて連続したプールが形成されるようになっていて
隔壁の形は凸のようなものが多いです。
その凸の下の部分に孔を作ってある事で
流れが早いところを遡上するのが得意なアユなどは壁の上の越流水をさかのぼり
ウナギなどの川底を移動するのが得意なものは孔を使って遡上できるようになっています。

デニール式魚道は凹の形の隔壁を斜めにたてて流れの早いところ遅い所を作り
それぞれの魚種に得意な遡上ルートを選ばせるタイプの物です。


とっとっと館で魚道観察窓から何枚か写真を狙いましたが全部ピンボケでした。
あーあーあー。
で、高い所から堤体を見る。


すると堤体横のトンネルから真っ赤な列車がやってきて思わず撮ってしまいました。
鉄ではありませんので構図ひどい。

堤体左岸のこのスペースの狭さ。
山がそこまで迫っていて川との間には線路と管理道路だけ。
このスペースだからトンネル式魚道。