狭山池 見学 その3


水鏡の向こうは低くなっています。
ここは水庭と名づけられています。


水とコンクリートの共演。
お天気がよければいつでも虹が見られます。


水の裏側が通路になっているので博物館へ進む時にはお水を堪能できます。
全然カビ臭さや土臭さが無く塩素の香りが漂っていたので
このお水はダム湖の水ではなく浄水だなと解りました。

館内に入るとインフォメーションのお嬢さんが私の大荷物を見て
ロッカールームを教えてくださいました。
館内の撮影について尋ねたところ制限無しとの事で嬉しくなりました。
また、館内にはボランティアでガイドをしてくださる方がいらっしゃるとの事。


玄関を入ってすぐ、巨大な展示物が出迎えてくれます。
一瞬何か判らないですが、堤体の断面をブロックにして切り出して
建物の中で組み立て、樹脂コーティングで改修の歴史がわかるようにしたものです。
堤体断面の模型ではなく実物なのです。

断面を見ると1400年の間に何度も改修工事があったことを地層で見ることが出来ます。


これは木製のスルースゲート。
江戸時代のものです。
左の端に写っているのが堤体。
このゲートのあるのがダム湖側。
そしてゲートの板を引き上げると『樋』という水路を通って下流側に水が出て行く仕組みです。

江戸時代の狭山池には三つの『樋』がありました。
「東樋」、「中樋」、「西樋」です。
このゲートは東に在った「東樋」の取水部です。

現在のものとシステム的にはなんら変わりません。
木製かコンクリート製か鋼製かという違いだけ。


江戸時代の木製枠工。
一見して「江戸時代のコンソリデーショングラウチングか?」と吃驚しましたが
地すべりを防ぐ為に型枠を造ってその間に土を入れるというものです。