早明浦ダム 見学 その4

管理所周辺は綺麗な公園になっています。
そして何故かラジオを大音量でかけてドアを開けっ放しにして
軽トラックの中で大の字になって寝ている人なんかが居たりします。
そうかと思えば朝早くから堤体を見ながらお散歩している人がいたり
犬と一緒に走っている人もいたり。

色々な意味で地域に開かれた(?)ダム公園...と言っていいのかな。

気を取り直して周辺の看板を見て回ります。


早明浦ダムが持っている表面取水設備。
鋼製三段式半円形ローラーゲートです。


説明板がたくさん在ります。
ダムの働きについての情報公開です。
ダムを訪れたらやっぱりみてあげて欲しい説明板達。


ダムの役割は洪水調節に河川維持用水確保、利水、発電。


ホロージェットバルブの取水口がまるで堆砂の中にあるように見えるこの図。
まさかそんな事はありませんよ(笑)

非洪水期(10月11日〜6月30日)と洪水期(7月1日〜10月10日)で
水の使い方が変わることを示しているのが左半分。

洪水期満水位はEL343.0m
常時満水位(非洪水期)はEL331.0m
その他に洪水期制限水位というものも表示されています。EL329.5mのラインです。


そして愕然としてしまうこの配分グラフ。
高知県にあるダムなのに高知の割合がこんなに低いなんて。
水道、工業用水である都市用水の割合が高い事が特徴です。

早明浦ダムが渇水に陥るとニュースになるのはこれが原因です。
四国の主幹河川、吉野川。
その恩恵を受けて発展してきた都市。
上流にある早明浦ダムは大河川をコントロールするとともに
常に水瓶で在り続けなくてはならないのです。