佐久間連合艦隊 その5

船団を見て戻ってきました。
採掘業者の方の基地と隣の新豊根発電所が見えるポイント。

先ほどダム湖をびゅびゅーん♪と運航していたポンプ浚渫船が到着していました。
湖外搬出の船です。

基地の様子♪
ベルトコンベアがどんどん砂を運んでいます。

作業の邪魔をしないように気をつけて
新豊根発電所入口前に移動してきました。
船から繋がったパイプラインで
地上の巨大コンテナに凄い勢いで
砂と水が混じった泥が吹きあがっています。

どどどどどどど♪
こういうのを見たら何も考えない環境がー環境がーという人は
ヘドロだとかなんだとか文句つけそうですが・・

乾けばこんなにまっ白。
さ〜らさらなんです。
国産の川砂なんだから。
品質最高の川砂なんだから。
ダムにたまるのはヘドロだと信じている人の脳みそ何とかならないかな。
実際、この現場で生臭い匂いとか全然なかったし。

毎日毎日
砂と戦う佐久間連合艦隊です。
◆
折角湖底から取り出したのなら湖内移送ではなく
浚渫した砂を湖外に搬出すればよいのではと思ってしまいますが
土捨て場の確保というのはとても大変なのです。
もう一つの問題は交通の便だそうです。
佐久間・平岡のダム湖の区間には土砂を積んだ18tダンプトレーラーが
車列を作って行き来することが交通の妨げにならないほどの道がありません。
川砂の需要地まで運ぶことで地域の道路に交通の面で負担を強いてしまう事にもなります。
横に通るJRの路線を使って貨車で下流まで運ぶことが出来たらいいのですが
その為には積み込みの為の基地の建設や貨車の為の引き込み線を設けなくてはできないようです。
◆ ◆
ダムが砂を堰き止める事で海岸では砂浜の浸食が進みます。
天竜川の河口部、遠州灘では養浜が必要な事態になっています。
河口まで砂を持って行けたらいう事なし。
でもそれには莫大な費用がかかるし
まさか海までベルトコンベアつなぐわけにはいかないし
佐久間から砂を堤体直下に出したとしてもその下にはまた秋葉ダムがあるし
秋葉ダムの下には船明ダムがあるし
海までの道のりは遠いです。
川は自然な状態では勝手に砂を運びますので
その働きを利用して自然に砂が海まで届くようにしたいのですが
これがなかなか難しいです。
秋葉ダムは佐久間ダムと同じようにダム湖の堆砂を浚渫して
堤体の直下において出水時に自然に流下するようにしています。
船明ダムは構造的に溜まった砂はゲートから出しやすい形です。
国土交通省とともに検討されているのが
排砂バイパストンネルなどを増設する計画です。
国土交通省浜松河川国道事務所のHPで公開されている
天竜川ダム再編事業のページで概要をご覧ください。

佐久間ダムは天竜川の王様です。
王様だからしなくちゃいけない事があります。
“noblesse oblige”
水力発電で電気を生み出し続けること
下流の為に水道水を灌漑用水を工業用水を送り続けること
堆砂との戦いを続けること
そして更に高みを目指し洪水調節にも挑もうとしています。
佐久間だからできる事
それはダムにできる可能性を知らしめ規範となることです。
そんな佐久間ダムで毎日がんばる連合艦隊に胸がキュンとなったレポートでした♪
最後に
見学でお世話になりました電源開発 佐久間電力所の方にお礼を申し上げます。
大変勉強になりました。
ありがとうございました。