蛇尾川ダム 見学 その4


洪水吐を天端から覗いたところ。
ここに見たいものがあるんですが。

さっぱりちっとも見えないんですが。

導流壁の間にある事は解っているんですけど。


横にずれてじーっと探しているとちらっとだけ見えました。
これです。


塩原発電所内で見た断面図にこういう物が書き込まれていたので気になったのでした。
ゲート室の構造とパイプラインの斜めっぷり
扉体の角度から考えて・・・リングホロワーゲートだと思うんだがっ。
高圧スライドゲートかもっ。
ああ、何なのかな〜。
斜めになっている排砂管路って見たことないからなんとも言えないんだけど気になる気になる〜。

凄く気になったので東京電力の方にお聞きしました。

「これ、排砂ゲートですかぁっ?」
「いえ、違います。これは排砂ゲートではありませんよ。放流用のバルブです。」
「あ・・・バルブでしたか。そういえば確かに凄く管が細いですね〜」
「蛇尾川ダムには3種の放流設備があるんです。1号バルブ、2号バルブとクレストの洪水吐ですね」
「この子が1号バルブですか」
「いえ、2号バルブです。1号バルブはあれです」

と、東京電力の方が教えて下さったのは堤体下流左岸の建屋で
現在、しゅぱぱぱっと放流しているバルブでした。

「1号バルブは2.0t/secまでの放流を行う設備です。
2.0t/sec以上の放流にこの図にある2号バルブを使います。
クレストのローラーゲートは35.0t/sec以上になった時に使う事になっています」

と、ご説明をいただきました♪


下流の谷底にはこんなトンネルも。
仮排水トンネル跡・・・にしちゃ綺麗なんだけど何かな。

「あのトンネルは何なのですか」
「建設時に使用していた作業用トンネルです。
ダム下流の建築資材などをここから運んでおりました。
現在は勿論使用しておりません。」
「そーなのですかー」

丁寧な解説をいただけるのがとても嬉しいです。


そして谷間には今を盛りにヤシオツツジがいっぱい咲いていたのです。
桜とは違う色でおっとりとした感じがとても綺麗でした。


そして先ほど抜け駆け二人組がいた場所に移動。
ここからくらいしか全体を収められない。
しかしやっぱり収められていない。