小屋ダム 見学 その1
2026/7/11 更新

能登半島に来ました。
令和6年元旦に発生した能登半島地震で堤体に数々の傷を負いながら
正しい設計と正しい施工で生まれたダムが
9月にやってきた線状降水帯による豪雨に耐え
洪水調節、防災操作を完遂し、下流の市民を守りました。
日本ダムアワード2024で洪水調節賞とダム大賞を獲得した石川県の小屋ダム。
復興工事の邪魔をしてはいけない
地域の方の迷惑になってはいけない
ダムまでの道路工事が落ち着いたら会いに行こう
と、じーっと機会を待っていました。

小屋ダムにかかわるダムエンジニアの方々から
小屋ダム、もう車で行けますよとの情報を頂き
宿の予約もせず、日帰りで行くぞと鹿の国を飛び出してやってきました。
片道450km。
高速道路さえ生きていればダム愛好家なら日帰り圏内。

のと里山海道という、奥能登へのアクセスを抜群に良くしてくれている
自動車専用道路で穴水町まで移動です。

のと里山海道は凄いスピードで復旧していました。
左右の山を見れば地震直後に凄まじいことになっていたのであろうことは
十分に伝わってきますがとても快適に走れる状態になっていましてびっくりです。

車のナビと、GoogleMapのナビを並行して設定していたのですが
現地で最短コースを選ぼうとして選択を誤られたりしつつ
珠洲市外にまず移動してから県道26号でダムに向かう事に。

県道26号を走っていると土砂崩れ現場が次々と現れます。
あ、ここ
西松建設様が担当されたところ。
写真見た記憶があるっ。
地震直後から現地の状況を発信する国土交通省の記事を見ていて
インパクトが強い写真が頭に残っていたので。

更に進むと、とても綺麗に道が通っていますが
崩れた土砂の上に道路を啓いてくれている場所も出てきました。

地震の後にダムに向かわれた石川県の職員の方が
登攀した土砂崩れってここだったのかな…と思って見ていました。
登攀中に余震とか怖すぎる。
綺麗に整備されているとはいえ、波打ったりしているので
スピードを出すと車が飛びますので安全、ゆっくり運転でダムに向けて進んでいきます。

視界が開けたところで堤体が見えました。

設置されたばかりのガードレールとコンクリートで被覆された足元の安全を確認しつつ
ダムが見えるポイントにじりじり移動します。

おはようございます。
はじめまして。
プレゼン造りながら、会いに来られていなかったことが心残りでした。
やっと会いに来れました。
今日は竣工してから大地震を三回も体験して
それでもダムとして致命的なダメージもなく
淡々とお仕事を続けているカッコいい姿を見せてもらいますね。

小屋ダムはロックフィルダムですが
この場所から見るとふわふわの草に覆われていて
芝張りになっているかのようでした。
でも目を凝らすとちゃんとリップラップの岩が見えます。

県道26号線と小屋ダムの名前が記された道路標識です。
斜めになっていました。

右岸の山を見ていると目を引く物がありました。

む。
こんなすごい土砂崩れのクラウンに建機。

ズームしてみると
「ロッククライミングマシン工法」
「PCM工法」
の文字が見えました。
これ、仕事しているところ見たいなー。

堤体の下流に続く道をてくてく歩いていると
現場に向かう土木作業の方を乗せた車が何台も先に進んでいかれました。

洪水吐水路に架かる橋から越流部を見上げます。

常用洪水吐と非常用洪水吐の越流部も見えました。