大鳥ダム 見学 その1
2009/7/19 更新
奥只見ダムを見学した後、バスは下流の大鳥ダムに向かいました。
大鳥ダムはその姿を見た者が殆ど無い幻のダムということで
愛好家の中では是非見学したいダムとして認識されていました。
ダム便覧に掲載されているデータによると
重力式アーチで堤高83.0m、堤頂長187.9mのダムです。
奥只見ダムからどんどん下ってきました。
一般立入禁止区域のなのに釣り客が目につきます。
川の水がとにかく綺麗です。
このエリアは希少猛禽類のイヌワシの生息区域です。
そのため、奥只見・大鳥ダムに出力増強の為に行われた工事は
極めて慎重に環境に影響を及ぼさないように配慮して進められました。
工事でISO14001の認定を受けたという凄い事をやってのけたでんぱつ様です。
これは奥只見発電所からの放水口です。
「富樫が流れて出てきたところだー」
と、周囲の声。
何故、皆、すぐ分かるのか。
道路の横にこんなトンネルがずっと造られています。
所々は新しいですが基本的に奥只見ダムと同じくらいの年のコンクリートの色。
「先ほど発電所の方でご説明した大鳥ダムへの冬季隧道です」
と、でんぱつの方に説明を受けました。
それはなにかといいますと
冬になるとこのあたり一帯はホワイトアウトの銀世界になります。
奥只見ダムから大鳥ダムへは10km近く離れています。
そこを除雪しながら行くなんてとんでもない事なので
こうしてトンネルを移動ルートとして造ったのです。
これは奥只見発電所にあったスクーター。
なんとこれでトンネル内を走って大鳥ダムまで移動できるんです。
凄い凄い♪
朝一番に走ったら顔に蜘蛛の巣いっぱい引っ掛かりそうですが
何か想像すると楽しい♪
実際は怖いと思いますが。
このトンネルは積雪対策として造られたものですが
環境に影響を少なくするという事でも役に立っていると思います。
トンネルの中をスクーターが走るのと
道路をスクーターが走るのとでは野生動物に対する影響は違うと思います。
沢筋では道路の上に土砂と水が出ているところもあり
アップダウンあり
バスはどんどん進んでいきます。
そして・・・
「大鳥見えたーっ!!」
一同大興奮!!