大白川ダム 放流 見学 その1

2011/10/31 更新

御母衣ファミリーの一員、大白川ダムはとにかく美しいダム湖を持っていることで有名です。
白山への登山口でもあり、ダム湖の横には温泉があり、とても人気のある場所です。


夏に大白川温泉にやってきました。

朝一番でお客さんはゼロ。
ある意味一番風呂。
いや、ここは源泉かけ流しです。
湯船にはふわふわと湯の花が浮いていてとても気持ちが良い露天風呂。

そしてお目当てのダム湖のビューです。
こんなに綺麗な湖水を見ながら入れる温泉って素晴らしい♪

御母衣ファミリーを讃えるOFF以来、以前にも増してよくいくようになったこのエリアですが
2011年、秋に素敵なお話が飛び込んできました。

「今度、大白川ダムの見学会をするのですがよかったら来ませんか?」

写真展や見学会でお世話になっている電源開発・御母衣電力所の方と
電話でお話をしているときに素敵な見学会の情報が入りました。

森と湖で親しむ旬間で真名川ダムと九頭竜ダムに来てくださった福井県のnyan様とお連れ様
井川ダム・ダムカード配布初日に一番乗りをされた3A様が電源開発様に見学の申し込みをしておられたのでした。
はじめに見学を予定していた日は台風で延期になったそうです。
仕切りなおして見学を受け付けて頂いた日には滅多にない特別の事が実施されている期間でした。

特別の事。

それは大白川ダムの放流です。
通常、大白川ダムの水は御母衣ダムに送られ、洪水吐から放流することはありません。
しかし、2011年の台風2連発で庄川上流域にも大量の降雨があり大白川ダムの水位は例年になく上昇し
洪水吐を使って水位を下げることになったというのです。

下流河川への環境変化を抑えなくてはなりませんから一度にたくさん放流することはありません。
毎日少しずつ放流し、水位はゆっくりゆっくり下げられます。
その放流期間中にちょうど見学会が入ったという偶然でした。

ちょうど仕事が休みだったので見せてもらえるようにお願いしました。
そして、自分では貴重なものを見せていただいてもきちんと写真で記録できないと判断し
ダム仲間のKIYOTAKA様に声をかけて来てもらえるようにお願いしました。



大白川ダムは複雑な形をしたロックフィルダムです。
見学のために通していただいたのは監査廊ではありません。
作業坑道になります。


他のダムで見たことのない通路構造。
縦に並んでいる通路分岐部です。


電灯はともっているのですが全般に暗いのでマイライトが役に立ちます。


この地点で標高1145.7m。
大白川ダムはとても空に近いダムです。


長い通路をひたすら下って
帰りはこの高さを無事に上れるのだろうか・・
と少し心配になりながら進んでいくと出口が見えてきました。


外の眩しい光の中、見上げるとそこは大白川ダムの堤体の直下でした。