室生薬膳ダムカレー
2018/12/11 更新
霜月、師走、どんどん日が短くなる晩秋、初冬の頃
布目ダムにやってきました。
布目ダムは四季折々にとても美しいのですが
秋が深まった頃は紅葉と色鮮やかな植栽が素敵なのです。
赤と緑でクリスマスっぽい。
柘植と馬酔木だと思うんですがほんとにナチュラルにこの色なんです。
水資源機構の方からは一度としてコンバインダムであるというような
発言はされていないにも関わらず
どう考えても見た目がコンバインダムであることと
工事は完全にコンバインダムと同じ手順で行われていたことから
布目ダム・コンバインダム疑惑は昔からダム愛好家の中に根強く残っていました。
実際は、元々の川が流れていた谷を塞いでいるのは重力式の堤体で
フィルダム部分は隣の尾根を挟んで鎮座しています。
フィルダム部分は尾根を挟んで鞍部処理であるということで
接続部が完全にコンバインダムの施工方法と同じであるにも拘らず
重力式のダムということになるわけです。
コンバインダムを名乗るにためは元々の川が流れていた谷を
二つの型式で塞いでいないとだめなんだそうです。
でも作りがコンバインダムらしいところはちゃんと見られます。
重力式部分より鞍部処理のフィルダム部分の方が
天端がぐっと高くなっているところとか。
重力式の天端中程から左岸の下流側を見たところです。
ほんとに植栽の紅葉が綺麗で見ていて楽しいです。
寒いけど。
布目ダムの紅葉を楽しんでからやってきたのは
木津川ダム総合管理所です。
いきなり玄関入ってすぐの棚で素敵なリーフレット発見!!
凄いダム展が尾鷲市で開催されるようです。
『知られざる熊野のダム』
タイトルからしてすごいっ!!
会場は三重県立熊野古道センター。
会期は2018/12/22〜2019/02/17
関電様、中電様、でんぱつ様の資料が展示されるそうです。
自家用発電用水車の実物も展示されるそうです。
竣功時の摺子発電所や工事中の坂本ダムの写真も展示されるとかっ!!
これは行かねば。
何としても行かねば。
今年の春の狭山池ダムの土木遺産展といい
夏の美濃加茂市民ミュージアムのダム展といい
ほんとに気合入ったダムの展覧会があちこちで開催されることが
とってもとっても嬉しいです。
◆ ◆
近鉄・榛原駅前にやってきました。
室生ダムのある宇陀市の中心部です。
駅から歩いてすぐのところにある
和カフェ・きえん様。
こちらで『室生薬膳ダムカレー』が販売開始になりましたという事で
早速食べに来たのです
お昼の開店直後にお店に入りました。
メニューにしっかり書かれた『薬膳大和当帰入り 室生ダムカレー』
奈良県は和漢薬の発祥の地として今、和漢薬の原料の栽培に力を入れてるのです。
大和当帰は名前は聞いていますが実際に食べたことはありません。
高級食材、というか薬の原料ですし。
大事なのは「建設にお時間をいただいております」という注意書きです。
とりあえず丁寧な施工がなされるようなので時間を計ったら
概ね15分くらいでした。
このくらいなら待てますよね。
本体が来る前にスープとサラダと小鉢が届くのですが
一緒に写真を撮りたいので食べずに待ってました。
いや、スープは二口くらい呑んじゃったけど。
到着しましたー。
セット全景です。
あ、クレストゲートひとつ外れた…。
右岸側からの俯瞰です。
「ウィンナーを抜いて放流してくださいね」
との事で、ギミックタイプであることが分かりました。
ありがたいことにフォークとスプーンのほかにテーブルには
お箸も用意してくださっていたので
問答無用で箸とスプーンを準備しました。
お箸でウィンナーを抜きます。
うんしょっうんしょっ。
でも室生ダムはクレストゲートしかないのに
コンジットゲートが表わされているというのは
コンジットゲート欲しかったんだよぉぉぉぉぉ!!!!という
室生ダムの叫びを具現化したものなのだろうか…
とか考えていると
すぽんっ!!
とーーっ
あああああ。
ルーが割とさらさらタイプだから一瞬にして貯水位低下っ。
ゲートまで落ちたしっ。
とりあえず水位が落ち着くのを待ち
ゲートを務めていたウィンナーを取水塔の横に建て増し。
いただきまぁすっ♪
ひとくち食べて、ふわっと香る不思議な香りに
疑問符が飛びました。
癖の強い嫌な香りではなく
ふわっと優しい、でも、あまりなじみのない香です。
大和当帰はルーに入っているという事ですので
この香がそうだったのかもしれません。
そして一番大切なお味ですが
美味しかったので満足、満足。
ダムカレー、やっぱり美味しいことが一番大切です。
次は高山ダムカレーを食べに行きたいです。