森と湖に親しむつどい2008 九頭竜湖 麻耶姫湖 サマーフェスタ その7

気温がじりじりと上がり始めた7時30分過ぎには
昨日の反省を生かして準備を始めねばといそいそテントに向かいます。


26日にはテーブルの上に梱包されたまま放置されていたパネルも登場しました。

5月の九頭竜新緑まつりの時に使われたパネルです。

型式説明に都合がよかったので
三重県の片田ダムでアース
香川県の豊稔池でマルチプルアーチ
富山県の真立ダムでバットレスを展示しておきました。

でっかいし持ち運べるし説明の時に便利でした。


しかし写真展の主役のこちらにはそんなお遊びは禁止。
こっちの山側はまじめに写真を見ていただくスペース。
堤体側は融通のきく楽しいスペース。

と、勝手にイメージしてました。


初日は準備やレイアウトを整える前にお客さんが来てしまったので
どうすることもできなくなってしまっていた真名川ダムの看板を
入口の一番いいスペースに立てかけました。

こうして展示したかったんです。
そしてお客さんが来てくださったらこの看板と一緒に記念写真なんて撮りたいなと
目論んでいたのに実際は怒涛の人波にそんな余裕が全くなかったのです。

残念です。


そして「ダム好きさん」の管理人・灰エース様のDVDをこうしてモニターでずっと流す。
オーディオコメンタリーをOFFにして流していると
サイレンの音に周囲の方がびくっとするので音量を絞ります。

暑くなる中、鼻歌交じりにごそごそ準備をしていたら
開場にはまだ1時間以上あるのに虫籠を持った男の子登場。
付き添うお母さんがこちらを見ています。

「おはようございます〜。まだ準備中なんです〜」
「カブトムシの配布があるって聞いてるんですが」
「はい。10時からになると聞いてますよ」
「え!!そうなんですか」
「昨日も凄い人気だったので今日は整理券になるかもですね」
「え・・整理券はいつもらえるんでしょう」
「んー・・・すいません。ちょっとわかりません。お待ちいただくしかないかと」
「え、その間、どうしていたらいいんですか?」
どうしていたらいいんですか?
って
そんなこと言われても
つーか
何でそういう質問が出てくるのか私、わからないんですが

どうやって時間をつぶすかどうかはあなたの判断ですることで
私がどうこう言ってどうにかなるもんじゃないと思うんですが

唖然としてしまいましたが管理支所の皆様はすごく忙しそうにしているし
この際、対応するのは準備が終わっっている自分かなと思い、口から出た言葉が
籠を手にしてじっと見上げてくる男の子に向かって

「じゃ、一緒にカブトムシ探しに行こうか?」

こんな時間にカブトムシ見つけられないのはわかってます。
でもセミでも玉虫でも何でもいいから捕まえて気持ちを紛らわせてあげようと
管理所のまわりや右岸の慰霊碑のまわりを探しました。

しかしカブトムシを捕まえるのでなく貰うというつもりの
子供は捕虫網ひとつもってきていません。

駆け回りましたが無駄足に終わりました。
とりあえず努力はしました。
男の子もそれはわかってくれたようでした。

そしてまた私だけミーティングに遅刻。

ミーティングに遅刻して状況確認が半端な私をあざ笑うように
今日も会場時間よりはるかに早くからお客さんが押し掛けていました。
早く来るお客さんはみんなカブトムシ無料配布&堤体内見学がお目当てです。

カブトムシ人気恐るべし。
こんなに集客力があるとは全くの予想外。

最近の子は捕まえに行くものと思っていないんでしょうか。
子供のころ虫が好きで、年中、虫取り網を持って
山に田んぼに出ていた自分には理解できません。

そんなことをぼんやり考えていた時に、さっきの男の子が
1番の整理券を持って私に見せに来てくれました。
最高の笑顔で見せに来てくれました。

なのでこれで全部OK♪
笑顔であれば全部OK♪


そしてカブトムシと堤体内見学に押し寄せる人・人・人。

真名川ダム凄い人気です。
やっぱり福井新聞の記事の効果がものすごく出ているんじゃないかと思われます。

受付を済ませて順番待ちになった人が
真名川ダム管理支所のブースとダムマニアのブースを見に来るという流れに。

でもこれを狙ってこの配置にしたんですから面目躍如。

そして実際、熱心に見て下さる方も割といたのです。
半数はスルーしていましたが。

熱心に見てくださる方には説明をしに走ります。

このダムはすごくきれいな形しているんですよ

このダムは珍しいダムでバットレスというんです

こちらの放流写真は非常に貴重なものでたぶん二度と見ることはできません

重要文化財になっているダムもあるんですよ

大野市は水力発電のダムがいっぱいありますね

ダムカードの配布もしなくてはならず
DVDの問い合わせにも対応せねばならず
その合間に説明をしつつ
熱心な方にはアンケート&メッセージ用紙の記入をお願いする

27日も会場に来てくださった当方のHPのお客様で地元の洪白蘭様
たこ様、あべぺぇー様、琉様、zinzin様にあれこれ頼みまくりながら
必死でお客さんに対応します。

そうこうしていると1番にカブトムシをもらった男の子が
カブトムシもらえたよと見せに来てくれました。

笑顔にパワーをもらってHP回復しました。


昨日26日があれだけ来たんだから
今日は天気も悪くなるって予報だし
お客さん少ないだろ・・・

という予想を裏切るお客さんの数。
もう堤体内見学が大変なことになっていました。
エレベーターの運搬人数は決まっているんですから。

多分、エレベーターは真名川ダムができてから今までで
一番働いた2日だったことでしょう。

午前中に何度か雨が降ってはやみ、降ってはやみを繰り返しました。

26日はお昼ごはんを食べることもできませんでしたが
27日はとりあえずありつくことができました。
遅れて到着されたtakane様と一緒にお昼ごはん。

お昼ごはんを食べて帰ってきたあと、気温が妙に下がってきました。
今までと違う冷たい風が断続的に吹いてくるようになったのです。

そして14時過ぎ

雷がやってきました。
上流に落雷があり、同時に物凄い雨が降ってきたのです。


あまりの降りに30mm/hくらいなのかと思いましたが
帰ってから観測値をみると17mm/hだったようです。

それでもいきなりの豪雨でテントにはどんどん水が入ってきました。

展示物自体には影響はないのですがテント中央に大きな水たまりができてしまい
通行困難になったので大慌てで管理所から箒を借りてきて排水溝に水を流す。

こんなドタバタの中、バイクで毛ガニ様が到着されました。
来られるかどうかは天候次第と伺っていたので凄く心配していたのですが
大雨の中、無事に到着されて本当によかった。

琉様とあべぺぇー様はテントの上に溜まる水を排水作業。
掛け声はもちろん「放流!!」
うーん。
これは流れ方からしてフラッシュ放流だな。


天端で行っていたクイズも豪雨で中止。
みんなテントに避難です。

直後にイベント中止の連絡が入りました。

堤体内見学をしているお客さんを全部外に誘導しなくてはなりません。

でも会場にはこの豪雨の中どうして・・・と思うほどまばらではありますが
お客さんが来るんです。

その方々に堤体内見学は中止になりました説明して
ダム愛好家の展示ブースだけなら見られますよと説明して
テントに雨宿りをしてもらいつつ時間が流れる。


堤体内の客さんを全部誘導してイベント終了になった直後。

みなさんへとへと。
でもお客さんに一人もけが人は出ませんでした。
スタッフには筋肉痛とかまぁ、いろいろありましたが
お客さんにけががなければOK。

約1時間激しい雨が降り、そのあとはぱらぱら降るだけになりました。

この頃にダム協会の方がお越しになりましたが
ごめんなさい。
堤体見学中止になったんです。

とりあえず道路脇で噴水と真名川ダムが撮れるポイントを詳しくお知らせしました。

そして後片付け開始です。
予定より2時間早い片付けとなりました。

この時にちらっと聞いたお客さんの数字が400人を超えていました。
もし今日のお天気がよかったら
昨日を上回るお客さんだったのかもしれない…
とにかく真名川ダム会場はものすごい人気だったことだけは間違いありません。

カブトムシならメイン会場でも配っているのにわざわざここに来たということは
多分、お客さんのお目当てはアーチダムと噴水というなかなか見られない見学コース
であったことは間違いありません。


雨上がりの夕暮れ

こういう時に真名川ダムはすごいカッコいい姿を見せるのです。

下流側からガスが吹きあがり
アーチに沿って乗り越えていくんです。
そしてそのまま天端を超えてダム湖の上にアーチを描いたままで降りて行くんです。

これをダムマニアとして撮らずに居られようか!!
と、全員カメラを持ってテントを走り出た瞬間でした。


テントの中身もすっかり片付きました。

お祭りの後の風景。

少しさみしくなってしまうお祭りの後です。

7/26、27の二日間で真名川ダムにお越しになったお客さんの数は1000人を超えました。

福井県と言えば九頭竜ダム。

地元の福井の方でも九頭竜ダムは知っていても
真名川ダムを知っている人は少なかったのではないでしょうか。

2004年の福井水害までは

あの時に初めて真名川ダムを知った人が
新聞を見て
テレビを見て
webを見て
その名前を思い出し

福井水害の時に頑張ったあの真名川ダムか・・・
と、思ってきてくれたのでしょうか。

すべてのお客さんがそうではないと思います。

でも中にはそんな気持ちでこのダムを知りたい
このダムを見たいということでお越しになった方が
いらっしゃったと私は思いたいのです。


2004年7月18日 福井豪雨

最大流入量1033t/s


見る見るうちに水位が10mも上がったという管理所の方の言葉を聞きました。

足羽川が破堤し
市街地を水が襲ったその時

真名川ダムは自分のすべき仕事をただ全うしていました

最大流入時放流量15t/s

治水のために生まれた真名川ダム
治水の直轄の真髄を見せつけた洪水調節

それは伝説になりました。


真名川ダムにはこの言葉が一番似合うね

そう思って用意した看板を後片づけが全部終わった後に管理支所に寄贈しました。

2008年 森と湖に親しむつどい 九頭竜湖 麻耶姫湖 サマーフェスタ
真名川ダム会場

ここに来てくださった方が
ただ美しい緑と湖の思い出だけでなく
真名川ダムができるまでにこの上流の地を襲った未曾有の大災害・奥越豪雨
福井豪雨で真名川ダムが守ってくれた生活と命

それを少しでも記憶に入れてもらえたら
知ってもらえたら

それでもう十分

イベントの後の静けさの中
ひとつ大きく息をつきました。

ダム愛好家のブースを見るために全国から駆けつけてくださった方に感謝します。
イベントの広報から現場での作業まで手伝ってくれたたくさんのダム愛好家仲間に感謝します。
そしてなにより
この企画を実現してくださった真名川ダム管理支所の新旧スタッフの皆様に感謝します。

皆様、本当にありがとうございました。

 

おまけ → 当日、ブースで実施したアンケート結果発表