丸沼ダム見学 その9


たしかに改修されたバットレスとは梁や柱の雰囲気が違います。
ちょっとほっそりしてでこぼこしているあたりが。

笹流はモダンで斬新なデザインに生まれ変わりましたし
恩原や三滝はごつい柱にリニューアルされました。
真立と真川は未改修で丸沼にとても似ているようです。

そう考えると三滝と笹流が国内6基の中では異色のバットレスで
他の4基はティピカルな形であるといえそうです。


左岸の敷地の端まで移動して少し遠めに撮影。
でもでかすぎてとても収めきれない。
これは是非とも魚眼使いの方に落として貰わねばなりません。


大尻沼の湖面にボートが浮かべられるのは隔年です。
2005年は丸沼。2006年は大尻沼。
なので来年は大尻沼からボートで撮影にチャレンジできます。
しかし沼というだけあって水深が浅いですからどこまで近づけるかは読めません。


水鏡をもっと綺麗に撮りたかったのですがこれしか撮れていなかった...。
もっと角度とか考えて撮ったら幻想的な写真になったと思うんですが
現場で毎度毎度、はしゃぎすぎ。後悔先に立たず。

国の重要文化財に指定された丸沼ダム。

それがとても嬉しいのは多くの働く建造物がこんな風に日の目を見ることが無く
どんどんバージョンアップしていったり撤去・改修されていく事にあります。

その時代を語ることができる産業遺構。
工場の建屋と同じく数十年もてばよいという発想で造られている建造物であるが故に
実務に適しているかという点だけで判断され多くの産業遺構が姿を消していきました。

当事の最新技術を考慮した建物であっても
今では非効率的でしかないと言われて撤去されていった産業遺構。
写真の中で当時の隆盛を見る度にどうしても悲しい気持ちが湧いて来ます。

働く建造物である以上、最高の働きをできるように効率的に稼動するように
改修がなされていく事は宿命といえるかもしれません。

そう考えると100年先を考えて設計され
今もしっかりと現役で働いている建造物とは
本当に素晴らしいと思うのです。

琵琶湖疏水や玉川上水のように。
 

そしてこの丸沼ダムもその素晴らしい設計と
その形を守ろうと努力を続けてくださった東京電力様のおかげで
今ここにその姿があります。

見学の機会は群馬の日以外にも地元片品村のイベントなど割と増えてきているようです。

ダムマニアでなくても是非その美しい風景と
頑張っている建造物として多くの方に見に行って欲しいと思った丸沼ダム見学でした。

 

 

己に対する反省文

写真はちゃんと考えて撮りましょう
モチーフに脊髄反射でシャッターを切るのは控えましょう
モチーフの特性を勉強しましょう
カメラの機能を勉強しましょう
気合と愛だけでいい写真は撮れません