丸沼ダム見学 その5


天端からダム湖・丸沼をみるとこんなに朝日でキラキラしてました。
じっと見ていると魚影が移動していきます。

写真には写っていませんが釣り客のボートがかなりいました。
そして驚く事に丸沼ダムには網場が無かったのです。
かなり堤体に近いところまでボートがきていました。
これにも吃驚です。
たしかにクレスト洪水吐きや取水ゲートはないんですけどね。


そして天端を右岸から。
丸沼では貴重な右岸からの一枚。


同じく右岸から堤体下流側。
びしっといい角度で立っていますね。
右岸から堤体下に屋根付き階段があることやバットレスの雰囲気は
岡山県の恩原ダムとよく似ています。


ただ、恩原ダムは堤体右岸に洪水吐き水路を持っていました。
丸沼ダムにはそれがありません。

見学者を迎える準備が着々と左岸で進んでいます。
うふうふ笑いながら戻ります。

「今までバットレスを2基見ましたがこの堤体は岡山県の恩原ダムによく似ていますね」
「そうなんですか。」
「恩原は洪水吐きありましたけど右岸の屋根付通路とかホントにそっくりです」

ふと自分で口にしていて疑問が湧きました。

「あ、そういえば資料で拝見しましたがこの堤体は洪水吐き無いですね。
たしか堤体中央の真中に連絡水路があると記憶しているんですが..」

結露で見えなかった展示ボックスは綺麗に拭き上げられていました。
そこに駆け寄って件の連絡水路を示します。

「この水路は洪水吐きの役割を持っているんですか?」
「いや、それは6t/sの能力しかありません」
「では洪水期はどうされるんですか?大量降雨時なんかは発電で水位下げるんですか?」
「ダム好きな方ならお分かりになるかと思うんですが丸沼は流域面積がこれだけですから..」
「あ、なるほど。集水区域はこのエリアだけって事ですね」
「はい。なのでまず大丈夫という事なので洪水吐きはありませんが一応、
洪水期には水位をあらかじめ下げる操作をしておきます」
「わぁ。発電堤体なのに夏季制限水位があるんですかぁ。まるで治水ダムのよう。いいですねぇ」

他にもこの周辺の地権者の事とかボートの乗り入れがどうして隔年で入れ替わるのかなど
地元の情報を沢山聞いて興味津々、眼が爛々としていた時に群馬県文化課の職員の方が到着されました。

 

「おはようございます。」「おはようございますー。」

「おはようございます。早くからもう見学の方がお待ちなんですよ」
と、東電の方が文化課の方にお話しされます。
「ダムが好きで奈良からわざわざ来られたそうです」

「上にも来ている方がいらっしゃいましたよ。和歌山から来られたと。多分お仲間ではないですか?」
「へ?」
「お車を見て、多分、知りあいが来ていると仰ってましたよ」

和歌山?ということは間違いなく「ダム好きさん」の管理人、灰エース様です。
関東のダムマニアの方がお越しになるかもとは思っていたのですが
まさか関西勢が先を越すとは予想外。

灰エース様とバットレスを見てダム話に花が咲きます(←この一角、関西弁炸裂
なんと灰エース様は初バットレスとの事!
初バットレスで丸沼堤体内見学とは贅沢だーと小突く私。


そうこうしているうちにもどんどん見学希望の方が集まってきました。
見学時間まではまだまだあります。
国重要文化財バットレス大人気です。

待ち時間中に集まった方の中のご婦人から飴を頂いたりしちゃいました。
皆、うきうきワクワクにこにこ、今か今かと見学待ち。

 

東電の方と県文化課の方が相談されています。
人が集まりすぎ(汗)。
流石にこれ以上はまずいと判断されたのでしょう。
定刻より早いですが見学を開始しますとお知らせがありました。

そして東電の方から見学前の熱い説明が。

国内に8基作られ現存しているのは6基しかないバットレス
セメントの量を少なくするという事から造られた事
凍害について
そして重要文化財に指定を受けた事

“安易な改修をせずに先人が造った物を大切に補修管理してきた事がこの重文指定に繋がった”

くぅぅ〜。
かっこいいなぁ。
愛だよ愛。
でも安易な改修ってどこの事をいってるのかなぁ〜 なんて(笑)

そして皆、ヘルメット装着。

うきうきらんらん天端にゴー♪



天端からでダム湖側を見ると水圧鉄管が見えました。

東電の方に質問します。
「サージタンクはどの辺りにあるんでしょうか」
「あ、あのあたりなんですけど...見えませんね」

説明を受けても天端からはこんな風にしか見えなかったですね。
 


そして堤体直下への階段入り口。

おぉ。外人さん向きに英語併記や(違)。