京都コート その4


天ヶ瀬ダムプロジェクションマッピングの時にも
てくてく移動した左岸側の関西電力様の管理道路を下っていきます。


そして到着した新設洪水吐水路吐口。
ここでヘルメット配布。
もうお客さんのわくわくがピークになっております。


山の神様にごあいさつ。
たくさんの女性がトンネルに入りますがお怒りにならないで見せてくださいと拝礼。

不思議そうにしておられたお客さんに
化粧木の事や昔はトンネル工事に女の人は近づくのもだめだったんだよと
説明しました。

この化粧木はどこから調達したのですかーと現場の方にお聞きしたところ
近くの木材店で地元の木で曲がったものを一生懸命探して確保したとのことでした。
そもそも木材店では曲がった木を扱うことが少ないわけで
確かに探すのは大変だろうなと思いました。


工事現場の方と琵琶湖河川事務所の方から説明を受けて
いよいよトンネルに入ります。


トンネル掘削中に出現した断層。
覆工コンクリートでもう痕跡すら見分けられないですが。
「手厚い施工をしました」
という説明を受けていたのでここがとにかく個人的にウケました。


どんどん進んでもうすぐゲート室部に当たる竪坑です。


何度か来ている自分にはああ、やっぱりかっこいいな〜と
比較的落ち着いた見学になっていましたが
そもそも工事現場見学も初めて
巨大空間建設現場初めて
という方には凄い感動があったようで
自分とお客さんの温度差が凄かった。

ああ、新鮮な視点を失いかけている自分は損していると感じた瞬間。


竪坑に設置された階段。
絶対昇降したくない階段。


今は覆工コンクリートの隙間から山にセメントミルクを注入する
グラウチング作業を進めているので目の前の巨大な断面にグラウトマシンが鎮座。


感動して笑顔いっぱいのお客さんを見てホッとしました。
やっぱり巨大建造物の工事現場ってたくさんの人を魅了するんです。

とにかく暑いし
とにかく階段あったし
とどめに坂道上り下りしたし
バスツアーらしからぬ歩き移動要素の多さ。

へろへろになってもおかしくない炎天下の屋外ツアーなのに
こんなに本気でくらいついてくださるお客さんを目にして
凄く嬉しくてありがたくて
dashelo様と大喜びしておりました。
心配していたゲリラ豪雨も発生しなかったし。

参加してくださったお客様、ダム仲間の皆様
準備を頑張ってくださった日吉ダム、淀川ダム統合管理事務所の皆様
天ヶ瀬ダム再開発工事現場の皆様
京都リビングの皆様とタイムロスなく我々をダムに送り届けてくださったバスの運転手の方
皆様の協力で「ダムマイスターと巡る京都のダム」ツアーは成功したのだと思います。

そして一番の拍手をdashelo様に送りたいと思います。
お疲れ様でした〜♪

 

おまけ

これは初見で吃驚♪


「どーしてタイヤが白いんですかー」
「普通のタイヤだとどうしてもコンクリートに跡がつきますので」
「お高いのですかー」
「・・・値段は・・・いくらなのかな。すいません分かりません」

興味津々の白タイヤ
ここまで現場の仕上がりの美しさにこだわるのって
やっぱり日本人らしい気質なのかなって思いました♪