京都コート その2


天端からダム湖を見て
洪水期なので水位低いんですよ〜
天若湖は近畿地方の重力式ダムでは貯水量が一番多いんですよ〜
アーチを入れちゃうと池原ダムというとんでもないでっかいダムが奈良にあるんで負けますが〜

などとお客さんに積極的に話しかける。

狐のお面を頭に載せているので
こいつはアホのようだ ただのアホみたいだから人に危害は加えないだろう
という安心感が生まれたのかどうかは分かりませんがお客さんに逃げられることはなかった。


そして予想していたよりお客さんが真剣。
ものすごく熱心にダムの中の人の説明に耳を傾けておられることに
見ているこちらの方が吃驚した。
こういうのって半分くらい真面目に聞いてくださったら合格かなーと
経験上、感じているので。

ただ、ありがちな控え目感が出ているので
ダム湖って表面の水は温かいけど深いところの水温は
お陽様に温められていなくてすっごく冷たいんですよ〜
後、濁った水を流してほしくない時は濁りの少ないところの水を出すんですよ〜
ダム湖の水って温度も濁りも均一じゃないんですよ〜

など積極的に聞かれていなくても語りかける。


クレストゲートの真横の通路に入りました。


ゲートを見た後は階段で移動して直下に。

階段は見学者の体力を容赦なく削ぎ落す。
ここではたと気づく。
添乗員さんもそうだったのですが
初めてダムの内部見学に来たお客さんには監査廊で
こんなに移動するものだというイメージができていなかった。

なので小学生の参加者の方と高齢の方が心配になり
ずっときょろきょろしていました。
添乗員さんの事も心配だった。


まぁ、日吉ダムはそんなに背が高いダムではないし
きちんと手すりのある階段ですし
昭和30年代に造られたダムの監査廊に比べたら歩きやすいので
さくっと直下に到着しました。


地域に開かれた日吉ダムですが
この左岸減勢工横は一般開放されていないエリア。
なので中々見られないアングルにダムめぐりをしている人も喜ぶ。


勿論、ダム見学が初めての方やこういう場所まで来たことがないという人はもっと喜ぶ。
左岸側からだとここまで近づけるんですね。


またまた階段を上がって常用洪水吐のコンジットゲートの横まで移動してきました。


そしてコースから考えたらここに出てくるのは予想できたはずなのに
出てきてから気づいたインフォギャラリー。
そうか、そうだよな。
コンジットゲートのレベルに来ているんだから当たり前か。

インフォギャラリーではT1318の時の地元の方が撮った写真や
日吉ダムが凄い操作をしてくれたこと、航空写真で霞堤の位置を説明したり
たくさん資料があるので実に説明が楽。

インフォギャラリーから右岸減勢工横に出る出口の通路では
建築学会賞の盾と土木学会賞の盾を思いっきりお客さんにPRしました。