九頭竜ダム 奥越電源開発 その1

2007/5/3 更新

福井県を代表するダム。

それは電源開発が作った九頭竜ダムです。

建設当初は発電の為のダムとして計画されましたが
旧建設省から治水機能を付帯するよう求められ多目的ダムとして竣工しました。
現在は国土交通省の管理になっています。

国内屈指の豪雪地帯、福井県の奥深く
旧大野郡和泉村にその堤体はあります。


九頭竜ダムには何度も訪れています。
まだ堤体のリップラップに雪が残る頃に訪れた時の写真です。
これは下界では早い桜が咲き始めていた2004年3月末の撮影です。

型式はロックフィルダム。
堤高は128m、湛水面積は890haで共に国内12位です。
堤頂長は355mで現在では超巨大という規模ではないのですが
非常に広い湖を持っており、ダムに適した良い場所に造られた堤体だという事がわかります。


当時、まだ残っていた電源開発のPR館。
結局一度も中を見ることができないままこれは撤去されてしまいました。
見ることができなかった理由は訪問する時間が
毎度毎度早すぎることや休館日であったことが重なったためです。

この時はそれ以前に積雪で近づけなかったのですが。


天端に進むと凄い雪が残っていました。
この場所に降る雪の凄さを感じます。

気象史に残る豪雨、豪雪。
その中に幾度も登場したこの場所です。

そこに九頭竜ダムができて治水と発電を担うようになり
2007年で39年目を迎えます。


これは同じ年の桜が咲いた頃の写真です。
やっと雪が無くなったころ4月の下旬でした。
下界ではすっかり桜が散ってしまっていました。

御母衣ダムの荘川桜と九頭竜ダム周辺の桜は5月に咲いているので
メーデー桜と呼ぶと現地で聞き、納得していました。



ダム通いを始める前からこのエリアは何故か通ることが多く
毎年のように来るたびに高速道路が整備されて伸びていくのが
印象的だった場所でもあります。

岐阜県の白鳥からループ橋を通って峠越えをしてやっとたどり着いていたのが嘘のように
現在は東海北陸自動車道から油坂峠道路に入り九頭竜ダム湖の端にすんなり移動することができます。


九頭竜ダムへのR158からの入り口部分です。
パーキングから見たところ。
左右にトンネルがあります。
堤体の横にトンネルという形式はこの時代のダムには多いです。


堤体への入り方と出方。
福井側からも岐阜側からもトンネルをくぐって堤体へ。
出口はそれぞれトンネルを回避してから側道で出るようにしてあります。
いきなりトンネルでは見通しが悪く事故につながりやすいので
こうしてくださっているのでしょう。