九頭竜ダム見学 その1

2002/4/8 更新

福井県と岐阜県の境にある和泉村に九頭竜ダムという巨大なダムがあります。
貯水池面積890ha。全国でも9番目という規模のダムです。

あちこちでいろんなダムを見てきましたが、最近どうしても目立つのが
地盤がそこそこの堅さでも建てやすい重力式コンクリートダムです。
重力式コンクリートダムは城壁のようなかっこよさがあります。

アーチ型ダムは地盤を選ぶので数少ないですが、そのかっこよさは
他の追随を許さないものがあります。アーチ型という一見、不安定にも
見える形状は畏怖と緊張感を与え、美しいと感じさせる力を持っています。

九頭竜ダムはロックフィルダムという種類のダムで、コンクリートで
作られたダムとはまったく異なる外観を有しています。
地盤が弱くても建てられるダムであり、見た目の安定感は他のダムと
一味違います。

私が始めてみたロックフィルダムは長野県のあちばけダムだったような...
その時は林道を走るのに夢中でちょっと記憶に自信が無いのですが、
長野県だった事は間違いないのです。その外観には本当に吃驚しました。
『こんなダムってあるのか.....』と、しばらくぼんやり見ていたくらいですから。

比較的近くて日本第2の規模を誇るロックフィルダムである九頭竜ダム。
何度も横を通っていますがダムの為に行く事が少なかったので、じっくり
見ようと出かけました。



明け方です。冬の気配が色濃く残る山はシルエットになっていました。


国道158号線で和泉村に入りました。
国道の横にでっかい鳥居が建っています。
『穴馬総社』です。ダムに沈んだ神社をここに合祀したという物です。
ダムサイトの国道横にどーんとあって参道がありません。


九頭竜ダム湖にかかる『虹の大橋』です。
夏に見たら緑の中でもっと映えるのでしょう。


ダム湖を福井方面に走ると堤体横を通り抜け、ダム下流に着きました。
これが九頭竜ダムです。