国兼池 見学 その1

2009/5/16 更新

広島県にあるアースダム、国兼池は
歴史のある古い灌漑用の池です。

「ダム便覧」国兼池の紹介ページで確認したところ
築堤にあたり人柱が用意され、その名前をとって
国兼池という名前になったというエピソードが紹介されていました。

どんなダムなのかといつものようにDamMapsを見ると堤体へのアクセスが
微妙にややこしいことがわかりました。


何がややこしいのかというと
国兼池は国営備北丘陵公園という広大な公園の中にあるのですが
この公園は24時間出入り自由の公園では無く営業時間以外は出入りができないのです。
国兼池の写真を撮りたいのでパーキング代金は払うから早めに入れてもらえないかと
電話で管理事務所に確認しましたが無理との事でした。

ふらっと立ち寄れるアースダムでは無いようです。


という事でとりあえず朝一番は諦めて日の高い時間にやってきました。

入口からして、どんなに豪華な公園ですか・・・という迫力。
万博公園ですかここは。
地方博の会場ですか。
立派なゲートには綺麗なお姉さん。
車で進んでいくととにかく公園の規模のでかさに吃驚。

園内にめぐらされた道路を進んで目指すは第2駐車場。
国兼池の堤体の真下にある駐車場です。


到着。

平日の真昼間なので広大ながらんがらんの駐車場に停められている車は数台です。
ただ、凄い規模の公園なのでお休みの日にはこれでも足りなくなるらしい。

たしかこの駐車場の真上が堤体のはずなんだけど…
何か見渡す限りまっ平らなんだけど
しかもすぐ隣でまだ造成工事やってるし
ダム・・・どこ?


駐車場から池の方になだらかな勾配があるので取り敢えず池の方に進みます。


マンホールの蓋には国営備北丘陵公園のマスコットキャラクターが。
くまか?たぬきか?ヒデヨシか?


で、堤体。

ここが堤体のはずなんです。
今立っているところが天端のはずなんです。

しかしただの池のほとりにしか見えない。

ここが国兼池の堤体だと示す看板は皆無。
説明板一つありません。

ただ、5月の陽ざしに美しい緑と湖面があるだけ。


頭の周りに疑問符を飛ばしつつ移動。
凄く広い人用の道路。
車道は別になっています。

地図の上では
国兼池の左岸から天端を見ている形になるのですが。
堤体の気配も感じられせません。

完全に公園整備と造成で姿がなくなっております。

国兼池は
堤高16.4m
堤頂長100.0m
というアースダムですが・・・。


少し上流から堤体を見たところ。
ここで堤体と思しき部分の端の右岸に
何本かの取水ゲートを操作するスピンドルが見えました。


取水設備のはず。
しかしこの取水設備のある堤体右岸エリアは工事中で近づけませんでした。

この木の茂った直線部分が堤体のはずだ。
多分。
きっと。

だってここまで堤体が不明瞭なアースダム見たことないもんっ!!