雲川ダム見学 その5

わざわざ出てきてくださった職員の方にご挨拶。

「綺麗な可愛いダムですねー。クレストから放流しているなんて良い時に来ましたぁ」
「どちらから?おひとりですか」
「奈良から来ました。富山のダムに行く途中なんです」
「へぇー。珍しいねぇ。ダムを見に?」
「はい。ダムマニアなので♪」

パンフレットをいただけませんかとお願いしたら
あるかなぁ?と管理所に戻って探してくださいました。

一緒に入らせて貰って管理所内を見学。

壁に取り付けられた鉄梯子をじっと見上げます。

「このはしごで屋根に上がるんですか?」
「屋上に出るんですよ。雨量計がありますので」
「上がりたいです♪」
「いいですよ。気をつけて上がってください」

快諾を頂き、職員の方に付き添われて屋上へ♪


ここは管理所の屋上です。
目の前にはゲート支柱。ゲート室はこの高さから出入りです。

大雨の時になにかあってここに上がるのは嫌でしょうね。

「去年の水害の時なんかは凄まじかったですか?」
「あ、7月のね。あの時はこのゲート全開にしました」
「あの時は本当に真名川ダム頑張りましたよねぇ!」
「ここに来る道は崩れましたけどね(笑)」
「あの流木止めは..」
「ははは。あの時に流れちゃったんですよ。今は仮です」


中島発電所への取水口も見下ろせました。


アメダスの雨量計とダム管理用の雨量計とがあります。

「さっき上流も見てきましたがこのダムは本当にお水が綺麗ですね。
笹生川も綺麗ですが福井のダムは皆お水が綺麗ですね」

「ここは結局、水の出入りが激しいんですよ。
常に新しい水がどんどん入ってくるから濁らないし綺麗なんです」


管理所の方に頂いたパンフレットでスペックが判明しました。

雲川ダム

堤高   39m
堤頂長  95m
形式   変半径アーチ式コンクリートダム
堤体積  18,353㎥

集水面積 55.83u
湛水面積 0.176u
総貯水量 1,490㎥

役割   発電 砂防


頂いた福井県企業庁のパンフレットに載っていた図です。
サイフォンがありますね。


屋上から見下ろした雲川ダムです。
小さなアーチダムです。

このダムが水を送っている中島発電所は昭和28年に建設されました。
電源開発促進法が施行された昭和27年。
日本中の電力が不足していた時期でした。

福井県は電力不足に対し“福井の電気は福井で作ろう”という発想で
真名川総合開発に着手しました。
雲川ダムはそうして作られることになったダムなのです。

福井県営の水力発電は年間244,000MWh。
火力で使われる石油に換算すると約60000kℓにもなります。
これらの発電所でできた電気は北陸電力に卸供給されているそうです。

 

綺麗な水が豊富なこの土地。
そこから生まれるクリーンエネルギー。

小さくてもしっかり働いている素敵な素敵な雲川ダムでした。