久婦須第二ダム 見学 その1
2009/11/3 更新
突然ですが
北陸電力の神通電力部にきております。
北陸電力・神通電力部は私にとってダムめぐりの転機になる
特別、お世話になった思い出がある機関です。
こちらの方が浮浪者のような小汚い形で
突然、ダムの事について質問に行った私に
とても丁寧に説明を下さった事に感激した経験があります。
その神通電力部の敷地にこんな神社があります。
神社の名前は『北神神社』
北辰神社なら北斗七星信仰で各地にこっそりあるのは知っていますが
北神神社というのは聞いた事がないので由来を読みます。
しかし勧請している神様の名前は解っても
「北神」のネーミングの由来がはっきりしません。
北陸電力 神通川 で北神神社だという話もありますが・・・。
などと、敷地内でうろうろ怪しい行動をとっていると
北陸電力の方が、迎えに来てくださいました。
本日は発電所とダムの見学申込をしているのです。
電力部の建物の中に入れて頂き
資料をもとに神通川についての説明を受けます。
神通川は富山県初の水力発電所、大久保発電所(1899年〜)が作られた川であり
岐阜県側から来る宮川と北アルプス・穂高岳からくる高原川が合流しており
大変、水量が豊富な事が特徴です。
戦前からたくさんの水力発電施設が造られてきました。
北陸電力といえば私の場合
ポンと頭に浮かぶのは王者・有峰、常願寺川です。
総発電力は文句なしに常願寺川水系が飛びぬけています。
常願寺に続くのが神通川水系です。
しかーし
実際に発電している年間発電電力量はというと・・・
このように神通川水系が一番なのです。
常願寺川水系はピークに圧倒的な強さを持ち
豊富な水量の神通川水系は安定的に発電しているのです。
水量が豊富という事で出水時にはダムの管理がものすごく大変な神通川水系でもあります。
そんな大変な神通川水系の中でも特に秘境に在る久婦須川。
今回はその最深部にある久婦須第二ダムの見学をさせて頂きました。
久婦須川を上流に向かっていくと
絵にかいたような河岸段丘の奥に
富山県の久婦須川ダムが現れます。
どんなダムかというとこんなダムです。
ダム名碑が凝っていて堤体のクレスト部を忠実に再現してくれていましたので
これで紹介。
その久婦須川ダムのダム湖にこんなお城のような円筒形の建物が。
なんとこれは北陸電力・久婦須川第一発電所です。
どこかで見た事のあるデザインです。
関西電力・新柳河原発電所と一緒の欧州古城風発電所です。
宇奈月ダムのダム湖に在る発電所。
なんで?
北陸電力の方にお聞きしたところ
貯水池の中に立っているので四角い建屋でなく
円形が安全面で良いだろうという事でこのデザインが採用されたようです。
たしかに流木とか来ても四角より丸の方が受け流せるし強いかも。
そして舗装がなくなりダート林道をどんどん進んでいくと
このように通行止めになっています。
ごっついゲートが閉っていて厳重に立入禁止とされています。
許可車両以外は通行できません。