小牧ダム見学 その1

2005/10/19 更新

雲川ダムを見学した後に富山県に向かいました。
福井から北陸道で一気に富山というルートも在りましたが
どうせここまできているのだからたくさんのダムを見ながら行こうと
R157→R158→R156と地道に進む事にしました。

当日の予定は雲川ダムを見た後には小牧ダム。
時間があれば寄り道して刀利ダムか若土ダムと考えていました。

しかしR156を走っていると出て来る、出て来る、凄い堤体。

荘川桜で有名な御母衣ダムは本当に物凄いでかさでド迫力だし
鳩谷ダムは真っ青な空の下でクレスト放流しているし
山を挟んで堤体が二つ並ぶ祖山ダムには道を誤ってしまった為に
近づけなかったけど(物凄く悔しい。あんなにカッコいいダムと知っていたら第一目標に据えたのに)
とにかく庄川沿いに走るR156。誘惑の連続でした。

目的地の小牧ダムの後にも神通川が凄い発電堤体を並べて
待ち構えているのがわかっているし...
御母衣あたりでデジカメのメモリーを何度も確認してしまうという事態に。

そんなカッコいい堤体を振り切ってでも見たかったのがこの小牧ダムです。


到着しました。小牧ダム。
トンネルを抜けるとすぐに堤体が!
まさかこんなにダムの真横にR156があって
パーキングスペースが用意されているとも思っていなかったので
吃驚しながら駐車します。


うわぉ。
パーキングの真横に土木遺産。


そして『土木学会選奨土木遺産』のプレートです。
これを見つけるとはしゃいでしまってもう大変。


そして土木学会選奨土木遺産とはなんですか?という方のための
説明もちゃんとあります。

この堤体が建設されたのは昭和5年(1930年)。
堤高79.2m。当事、東洋一の高さを誇るダムでした。


そしてもうひとつプレートがあるんです。
『登録有形文化財』なんですよ♪
あちこちで登録有形文化財を見てきましたが
こんなプレートが発行されるとは知りませんでした。
ナンバーもあるんですね♪

『この建造物は貴重な国民的財産です』
この文字がもう嬉しい。


そして登録有形文化財の説明もちゃんとありました。
関西電力さん最高です♪

堤体の左岸、R156のトンネルを挟んで少し上流に観光船の乗り場があります。
小牧ダムのダム湖は庄川峡という観光名所になっていて
舟でしかいけない温泉があるなど関西でも有名です。
小牧ダムの所有者である関西電力の観光事業の一環で観光船が運航されています。
関西電力のマークがパタパタはためいていた庄川船舶の観光船に乗り込むお客さんを見ながら
切符売り場で社員の方にダムの資料をもらいました。
さらに売店のおばさんとクレスト放流についてお聞きしたところ
今年の梅雨前線で大雨が降ったときには17門全門を開いたとの事!

土木遺産でクレスト全門開放だなんてそんな幸運には中々巡り合えないでしょう。