君ヶ野ダム見学 その9


これはダム下流域の全体図です。
下流の河川の水位が表示されています。

現在の水位はEL 142.1mです。ELは水位標高のことです。


7月16日にはEL 137.3mまで下げておかなくてはならないわけです。
ここで水を調整して台風が来なかったら.....。
昨年大騒ぎになった一庫ダムの貯水率30%のようなの悲劇が襲うのだと
天候の読みの難しさを感じます。


緑のインジケーターが示しているのが現在の水位です。
動いているのはオレンジ色で点灯している1号オリフィスゲートと
直径250mmの利水バルブです。

 
ゲート監視モニターです。
天端から減勢工を見下ろしているカメラに切り替えてもらったのが左。
オリフィスゲート真上にあるカメラに切り替えてもらったのが右です。

「○ダムとか△△△ダムだったらこういうモニターも一杯
持っているんでしょうけど、ここはこれだけしかないんですよ。」

都道府県レベルのダムと公団のダムや国土交通省のダムでは
持っている機械も設備も桁が違います。
お金持ちダムと清貧ダムの差が出ているわけです。

でもねっ!でもねっ!
お金持ちダムだけが凄いわけじゃないですよ。
確かにデザインも凄いし見ていて惚れ惚れするようなダムは
やっぱり公団のダムとかに多いですけどね。

「でもこのダムは凄くゲート一杯持っていますよね」
「はい。この規模でこれだけのゲートをもっているダムは珍しいんです」
「それだけ管理がシビアという事ですね」
「はい。このダムはいまどきのダムに比べたら貯水量が少ないので
少し雨が降っただけでもコントロールせずにいるとあっという間に
水位が上がってしまいます。」

自由越流式洪水吐きをもっていないダムだから
常に水位とにらめっこなのです。

制限水位にしなくてはならなくても梅雨の時期にはどんどん雨が降る。
下流の水位に大きな変動を起こさない範囲で放水して調整しなくてはならない。
そこに住民のイベントで放水止めて欲しいなんて以来にも応えなくてはならない。

これは思っていたより凄く大変です...。
流しすぎたら渇水の恐怖があり、溜めすぎたら堤体がダメージを受ける。

「堤体の方、見に行きましょうか」

うんうん唸ってしまう私に監査廊への導きが♪


天端のエレベーターから見学ルートに入ります。
君ヶ野ダム30周年記念イベントが先日開かれたそうです。
中がどんな風か楽しみです♪