菊池川堰堤群 その5


続いてやってきましたのは菊池川第一発電所と菊池川第二取水堰です。


おおっ!!
ここは排砂路に水が流れています。
抜水しているという事はここからお水を届けている
菊池川第二発電所は今、メンテナンス中という事ですね。


抜水しているので取水口のスクリーンもばっちり見えています。


排砂路から元気よく流れ出る水。
菊池川第一発電所で水車を回した後の水です。


河床はここからははっきりしませんがやはり節理っぽく見えます。
そしてここの第二取水堰は苔がもうもっさもさ♪
厚みがすごくて抹茶パウダーもりもりのケーキのよう♪


九州電力様の取水堰やダムには必ずこのお名前表示の柱が
近くに立てられています。
菊池川第二ダムと書かれています。

発電用の堰で大正時代に竣工しているのですから
ダムと名乗って問題なしと個人的見解♪

先ほどの第一取水堰と同じく
大正10年(1921年)4月竣功です。


こちらも越流部の滑らか仕上げが素晴らしいです。
モルタルもあまり減っていません。


補修なのかエフロレッセンスなのか絶妙すぎで判別困難。


左岸側に連れて行ってもらえるという事で
菊池川第一発電所の前を通って対岸へ移動です。


管理用の吊り橋で左岸へ。


吊り橋から見た堤体です。
抜水しているので全部見えます。

大正10年(1921年)竣功ですから令和2年で99歳。

排砂路がばっちりお仕事してくれているので
これだけ堆砂が進んでもちゃんと取水口の前で
利用水深は確保できています。

排砂路のある左岸側が右岸側に比べて河床が低く
堆積した土砂がちゃんと下流に流れていく道があることが分かります。


除塵機のコンベアです。
ホントに葉っぱゴミ少ないですね。


除塵機のコンベアの終点。
集められたゴミは引き上げられて乾燥させてから処分。


ここが堤体に一番近い場所です♪


この曲線にうっとり見とれてしまいます。

ここ、菊池川第二取水堰のスペックをお聞きしたところ
堤高:4.5m
堤頂長:42.60m
だそうです。


歴史ある堰堤で岩と堤体がくっついている部分がとても好きです。
滑らかにすりつけられているのに素材がいきなり変わるギャップ。
大きな岩からいきなり石張堰堤が生えてきているように見えるのが好き。

でも菊池川は少し雰囲気が違います。
河床と岸の岩に節理が発達していているせいで
ホントに岩が自然に割れて石積の堰堤を生んで造り上げたように見えるのです。
節理マジック。


最後に菊池川第一取水堰のスペックです。
堤高:5.0m
堤頂長:28.30m
です。
この日見せて頂いた3基の中で一番の別嬪さんでした。

菊池川水系には支川の迫間川に国土交通省の竜門ダム
菊池川本川下流に白石頭首工がありますが
他の支川にも本川にもハイダムはありません。

ダム巡りのロケハンに最も役立つ日本ダム協会のダム便覧
そのデータをGoogleMapに展開してくださるDamMapsでは
ハイダムが一つだけという事でこの素敵な堰堤群も
見落とされがちになっているとしたらとても勿体ないです。

今回見学させて頂いたところの半分くらいは立ち入り禁止ではなく
道路や橋から見る事ができるので菊池川にお出かけの際は
ぜひ愛でてほしい菊池川の発電用取水堰堤群でした。

御案内くださった九州電力様、ありがとうございました。

 

おまけ

夕御飯


大阪府の滝畑ダムのリムグラウトトンネルやダム湖貯蔵酒で
ダム愛好家の中では知名度アップした
奥河内唯一の酒蔵、西條合資会社様の
天野酒を持参しました。


そしてもうひとつ持っていったものは
“西郷ダムのサイクロピアンコンクリートに使われていた巨石から削りだされたぐいのみ♪”
隣の県だけど里帰りした巨石…かなと。
美味しかったです。