番外編 建設技術展 2008 近畿 その1
2008/12/9 更新
昨年、事前情報なしに突然思いつきで出かけた「建設技術展」というイベント。
土木・建設に関わる会社が自社の商品・技術をPRするという展示会です。
昨年はテーマが防災に関わるものだったこともあり
治水・治山に関わる最新技術を色々見て大変楽しい時間を過ごすことができました。
という事で
味をしめ
今年も行くことにした建設技術展のレポートです。
大阪地下鉄堺筋本町駅から会場のマイドームおおさかに向かう途中で
足を止めた本町橋より、北の大川から分岐してきた道頓堀川を眺めるの図。
上に架かっているのは阪神高速です。
しばらく水面と橋脚に見とれる。
ここを流れていくと安治川に出ます。
バイザゲートに到着します。
色んなものを見ながらぽてぽて歩いて到着しました。
マイドームおおさかです。
入口に立派な看板が立ってました。
中に入って受付をします。
名刺をと声をかけられましたが
「持ってませ〜ん♪一般で〜す」
と、軽くかわして名刺をケチります。
さて展示に向かいます。
順路は3階から1階に向かって降りてくるように設定されていました。
3階のフロア地図。
このフロアでまず目星をつけていたのがこの4か所。
NEXCO西日本とイビデンと水資源機構と国土交通省。
何でNEXCO西日本かというと
DamMapsの作者、takane様の日記で
とても気になる記事を見ていたからです。
『高速道路に架かる橋はなぜコンクリート製か』
これは私が長野自動車道で撮影していた写真です。
高速道路では確かにこんな形の橋がすごく多くて形も似ている物が続いていて
こういう規格があるのかな?と私自身も薄々感じていたことだったので
今回、聞いてみようと思っていたのです。
NEXCO西日本のブースはフロア入口にどーん!!
そしてにこやかなスタッフの方といきなり目が合ってしまったために
“このお兄さん質問しやすそう!!逃してなるか!”というモードに瞬間的に移行しまして
ブースの写真を撮るのをきれいさっぱり失念してしまいました。
「すいません♪あの・・高速道路の事で質問があるんですけど・・」
「はい。なんでしょうか」
「えーと・・私自身が見た事があるものでは阪和道と長野道でなんですが
高速道路が通ることで地区が分断されてしまう時に橋を架けてくださっているのを見るんですが
コンクリートの同じ形の橋が多いなって思っていまして。
あれは何か規格があるとか、コンクリート製が良いとかあるんでしょうか。
鉄の橋って少ないように思うので何か理由があるのかなと思って・・」
つたない説明で伝わるか不安だったのですが
にこやかなお兄さんはビシッと即答。
「はい。あれは鉄の橋よりコンクリート橋の方が色々優れているので採用しているんです」
わぉ、私のつたない説明で伝わった!!という驚きはまぁ置いておいて。
「それは原材料を現地調達しやすいからとかですか(←ダムと同じで高速道路にも原石山があると思っているのかと)」
「施工費用も材料費も建設コスト全般にコンクリート橋の方が優れています」
「あ、それで鉄橋の方が軽いのにコンクリート橋を選択されるわけですね」
「はい。あと、鉄の橋だと、塗装などを行う場合には覆いや足場を組まないといけません。
場所によってはそれが容易な時もありますが、高速道路に架かる橋の場合はその作業も大変です」
「あ!!なるほど。補修の面でも優れているわけですね」
「そうなんです。なので橋脚がないあの形の橋になるんです」
「ほほぉーー♪あの橋は何か特別に名前とかあるんですか」
「うーん。・・我々は普通に“PC斜π橋”って呼んでますけど」
「おぉ。ぴーしーしゃぱいきょう♪それは業界用語ですか♪」
「さあ・・どうでしょう(笑)」
と、質問に明快にお答えを下さったお兄さんにお礼を述べていると
お姉さんが阪神高速のキャラクター、モグラのKOJI君御家族様のイラスト入り袋で
資料をたくさんくださいました。
ブースの写真撮り損ねた…
返す返すも残念。帰宅するまで気づかない自分って…。
各社の展示を見ながら進んできてイビデンのブースに到着。
今回展示していたのはイビデングリーンテックさん。
ダム管理をしているのとは別の部署だろうなと
遠くからそーっと写真を撮っていたらスタッフの方がニッコリ笑ってくださいました。
ので思わず。
「イビデンさんのダム素敵ですよね!」
と、いきなり展示とまったく関係ないことを口走ってしまいました。
これは絶対あかんやろ…聞き流してくれー
と、口走った直後0.05秒くらいで後悔の念が脳裏を走ったのですが・・
「当社のダムをご覧頂いたのですか?」
と、予想を完全に裏切るコメント。
満面の笑みが出てしまいました♪
「はい♪先日、岐阜の坂内村で神岳ダムと川上取水堰堤を見てまいりました。
あと、今は中部電力さんに管理していただいている西平ダムも♪」
「ありがとうございます。今、神岳ダムは補修工事を進めておりまして
排砂門周囲を整備しております」
「はい。この冬工事なのですよね。綺麗に直してもらえたらいいなって思っているんです♪
とても素敵なダムなので大事にしてくださっているのが嬉しくて♪」
「ダムがお好きなんですか」
「はい♪ダム愛好家なんです」
いきなりダム語りを始めたマニアにも屈せずにこやかな対応を下さったお兄さん。
イビデンさん、ブースの前で騒いでごめんなさい。嬉しかったもので…。
こちらはくねくね手すりと仮設橋の模型展示をしてくださっていた
ヒロセ(株)さんのブースで見せていただいていた冊子。
首都高速のタンクローリー火災事故の復旧工事で
この会社の仮設橋が活躍した時の様子が特集されていました。
災害復旧時に現場にパーツを持ち込んで素早く施工して橋を架ける技術。
工事が終わったらまたばらして他の場所で使える。
素敵ですね♪