川俣ダム 見学 その8

川俣ダムの天端が非常にすっきりしているのはゲート室が屋根つきで
平らだからというだけではなくエレベーター棟が無いという事も関係しています。
ではエレベーターはどこにあるのかというと
管理所の前に斜め方向に屋根つきで設置されています。
このエレベーターも堤体の景観を損なわないように設備を小さく
省スペースで済むものを新しく付け替えたとのこと。
昔の物はもっと大きかったようです。

ベンチがなかったのが惜しいですが
天端はこんな風にゲート室の屋根が庇のように出ています。
この下に普段はベンチを設置しているそうです。
この庇はゲート室のドアの開閉時に積雪があったら開けられないので
つけられたものだと予測されます。

天端から見下ろした下流側。
勢いよく放流している河川維持用水。
天端に私が戻るまでに瀬戸合峡には何度も鐘の音が響いていました。
たくさんの人が川俣ダムに来てくれていました。
みんな“渡らっしゃい吊橋”までいって渓谷とダムを見ていました。
驚いたのは女性のグループの多さです。
男性のグループや家族連れより多く、ダムカードと言う言葉も聞こえました。
ダムを愛でる女性の数がどんどん増えていることをひしと感じました。
ふつうなら温泉とか直行しちゃうでしょ
こんな奥地のダムまできてくれるなんて
それも車を止めてすぐ見られるダムじゃなくて
たくさん歩いてやっと見られるダムなのにきてくれるなんて
ダムが好きな女性達なんだ〜♪
頭の中が嬉しくてお花畑に。
ダム愛好家がどんどん増えてくれるのは嬉しいことこの上ないです。

紅葉の頃は駐車場も満杯で大変な事になるという川俣ダム。
紅葉だけでなく堤体もたくさんの人に愛でてほしいです。
管理通路でもある“渡らっしゃい吊橋”は紅葉の頃に
三脚禁止の注意書きを出さなきゃならないほどの
賑わいになるんじゃないかと思いました。

日本一の縦長アーチ
紅葉の美しさも折り紙つきの観光名所
でも川俣ダムは直轄ダムです。
美しいだけではありません。
洪水調節を担う直轄堤体です。
美しさと強さ
両方を感じさせる実に男前のカッコイイ川俣ダムでした。
渡らっしゃい吊橋の謎
川俣ダムについては以前から色々写真を見ていましたが
渡らっしゃい吊橋は最近、観光用につけられたものと思っていました
水力ドットコムのHisa様のレポートにおいては渡らっしゃい吊橋が写っていません
撮影日をお聞きしたところ2003年6月とのことでした
とある場所で川俣ダムの工事記録を見ることが出来たのですが
そこには・・・

川俣ダムの建設記録時の図に吊橋があるのです
休息所のあった場所には堤体のコンクリート打設のバケットクレーンをガイドする
メッセンジャーワイヤーの運転室があったようです

完成前の図には散策路も描いてありました
新規で造られたのは天使の鐘つき台と休息所だけだったようです
渡らっしゃい吊橋も完全に新規で作ったのだと思っていましたが前身があったのですね
狙いすましたように架けてあったからすごいなと思っていたのですが
初代の吊橋は点検作業等の為の管理橋だったという事です
つまり散策路も管理通路という事なのでした