桂貯水池堰堤 雨の日に その1
2007/1/28 更新
100年物の堤体
初めて見た時にあまりの美しさに幻惑されまくった桂貯水池堰堤。
高さが足りない為にダム便覧には載っていませんが大変貴重な土木遺産です。
近年、近代遺産としてダムも少しずつ文化的価値を認められるようになり
文化財などに指定されるようになって来ました。
桂貯水池堰堤も平成13年に京都府の有形文化財になっていたのですが
平成15年に『舞鶴旧鎮守府水道施設』として国の重要文化財に指定されました♪
近代遺産として登録有形文化財になっているダムも増えてきましたが
国指定の重要文化財になっているダムも増えてきました。
現在、国指定重要文化財になっているダムの例です(実は他にもあるのかも)。
藤倉水源地水道施設(秋田) 藤倉ダム
丸沼堰堤(群馬) 丸沼ダム(そのまんまや・・)
舞鶴旧鎮守府 水道施設(京都) 桂貯水池堰堤
布引水源地水道施設(兵庫) 五本松ダム
↑ 神戸市水道局堤体3兄弟の長男は
平成18年7月5日 国指定重要文化財にランクアップしましたぁ♪本庄水源地堰堤 水道施設(広島) 本庄ダム
白水溜池堰堤水利施設(大分) 白水堰堤
いずれも素晴らしい堤体ぞろいです。
◆ ◆
初めて見た時には越流していなかった桂貯水池堰堤。
越流しているところを見なくてはと思っていました。
雨の日にダムを見に行くというのは中々の暴挙なのですが
桂貯水池堰堤は堆砂が進んでいるのでよほどの大雨の後に運よく辿り着くか
雨に日に行かないと越流が見られないと踏んでいました。
そして雨の日にわざわざやってきました。
堤体下流側から見上げたい為に
かなり下流から沢登り。
びしょびしょは覚悟の上ですが
潅木の枝が邪魔をしてなかなか進めない。
枝に顔をしばかれつつずんずん進んでいくと
木立の向こうから水音がしてきました。
足元が危ない&雨の降りが半端じゃないけど
とにかく下流側に到着です。
お見事! 越流中♪
昔あったであろうゲートはなく
クレスト自由越流式になってしまっていますが
石張りの堤体の上を流れるこの水の美しさにうっとり。
なるべく中央に寄ろうと試みますが無理でした。