ダムマイスター夜雀・前畑と行く
烏原貯水池120周年記念ウォーク 立ヶ畑堰堤と湊川隧道をめぐる
2025/10/11 更新
神戸市水道局 堤体三兄弟の次男 烏原立ヶ畑ダムは
1905年生まれで、今年は120歳です。
国内初重力式コンクリートダムとして名高い長男、布引五本松ダムと
国内屈指の美麗越流で絶大な人気の三男、千刈ダムの間で
地味な印象があるのかもしれない次男。
烏原水源池
烏原貯水池
立ヶ畑ダム
烏原ダム
地元の方にはいろいろな名称で呼ばれているので
全部に通じるように烏原立ヶ畑ダムがいいかなーとか思ったりしています。
本レポートでは「烏原」でも「立ヶ畑」でも
明治期の国内のダム設計・建設の要となった吉村長策、佐野藤次郎技師による
当時、世界最先端のダム技術を持っていた英国のダムを参考に
出水時のゲート操作を容易にするべく、インドのバートガールダムで採用されていた
“れいのーるど氏専賣の自働扉門”を貯水池上端の締切堰堤と本堤の洪水吐に採用し
英国本土では動力水車の水利補償のために標準設計になっていた貯水池迂回水路を
水質をよく保ち、貯水池の堆砂問題に対して効果的な排砂バイパスとして採用した
弧を描く堤体のせいで重力式アーチダムと勘違いされがちな曲線重力式の堤体を持つ
ダムとその貯水池のことだと思ってください。
神戸市水道局堤体三兄弟は自分にとっては推し中の推し。
長男も次男も三男も、褒め讃えていいならいくらでも讃えてしまう名堤体なので。
という気持ちをダムマイスター(一般)仲間になってくださった
前畑温子様とお話していて、折角だからイベントにしましょうかということになりました。
といっても、私はほぼ言いっぱなしで何もしていなくて
ポスター作製も、申込受付もツアーの保険の手配も行程の細かい調整も
全部、前畑様がしてくださったのです。
企画力と機動力がここまで備わっている方はなかなかいません。
長く、地元を盛り上げたいという気持ちで活動されていた実績が
いかんなく発揮されているので準備中でもそのお仕事っぷりに圧倒されていました。
とりあえず拝む。
☆

8月の盛暑のころ、コースを二人で試し歩きしてチェックしました。
この時も締め切り堰堤の下は藪が凄くて上から見るだけになりそうだねーという事に。

ランチは予定のお店が休業日だったので近くのもう一つのお店に行きました。

こちらのお店がまたまた絶景でご飯もおいしくて最高でした。
ダムの近くに美味しいランチを頂けるお店があること。
これは大事。
とーーっても大事。
☆
イベント当日、一日雨の予報でしたが、利水ダムにとって
ほどよく降る雨は良い事なのでプラス思考で鹿の国を出発。
近鉄・阪神でスムーズに新開地駅。
神鉄で鵯越駅まで移動。

参加者の皆様、時間に余裕をもって集合されていたので
まずはご挨拶。
今日はお天気イマイチかもですが、一日よろしくお願いします。
駅からてくてく。
まずは貯水池上流端の締め切り堰堤と分水堰堤。
小雨模様でしたが途中でやんでくれたのでさくさく進めました。
ここで推しのポイントをこれでもかとオタクトーク爆裂させてしまいました。

だって国内初排砂バイパストンネルなんですよ。
120年前に実装されていたんですよ。
佐野藤次郎技師天才なのよ。
120年前に造られた鋳鉄製の自働扉門の扉体が現地で見られるんですよ。
と、わーわー騒いでしまったのですが
この現地での説明では地形図をお見せしながらでないとかなり厳しい。

イヤガ谷川と烏原川の水を混ぜないで下流にパスさせるルートは
地図で見ないと難しい。
更に貯水池横のバイパスルートも地図で見せないとわかりにくい。
天王谷川からの取水ルートはさらに難しい。
これは現地ツアー用に説明パネルの作成が必要。
☆

立ヶ畑ダム管理事務所は、取り壊しの危機がありましたが
株式会社Happy様が修繕、管理運用に手を挙げてくださったことで
形を保てることになりました。

どんな形で活用されるのか、とてもわくわくします。
そしてここにある謎の石について、土木の専門家の皆様に
全国的にこういうものがないかという調査も進めてほしい気持ち。
あ、そういえば水道ダム関係のイベントあるんだった。
ふふふふーん♪
堤体では、そのものの美しさに加えて、取水塔のプレートで
エンジニアの署名と嵩上げの記録を確認して欲しいのです。
構造物に残すエンジニアの署名
時の施政者が自分を讃えるための物とはちがいます。
エンジニアの署名はその構造物に対する責任の所在を明らかにするものです。
☆

ランチは堤体からほど近い天王茶屋様で。

古民家の魅力もすごいしランチ美味しいし
この日降るといっていた雨は見事にこのランチタイムだけに集中して降ってくれて
誰だよ晴れ女晴れ男という話になった時
曇り男と名乗りを上げた方がいらっしゃってそのおかげであろうという事に。
☆
ダムパートとランチが終わったのでここからは前畑様の本領発揮。
ここから湊川隧道を経て新開地駅までの区間は楽しいものがいっぱい。
イヤガ谷川+烏原川で石井川 石井川+天王谷川で湊川


湊川隧道、初訪問。

月に一回の一般開放日なのです。

巨大な扁額。
これは小松宮彰仁親王の筆とのこと。
すごいすごい。
説明パネルが充実
ガイドの皆様の説明もめっちゃわかりやすい

そして圧巻の隧道

写真で想像していたよりかなり大きくてびっくりしました。

内視鏡で見る消化管みたいだなと思っちゃいましたが
現地では顰蹙買わないように黙ってました。
これは是非一般見学会で現地入りして頂きたい。
☆
かなり歩いて疲れてきたころに美味しいものタイム♪

商店街の活気
商店街の美味しい物
前畑様は歩いているだけで本当にたくさんの方から声をかけられていて
地域盛り上げのアイドルになっているのだと確認できました。

マルシン市場で試食タイム。
おあげとおまめ。
なんで素材だけで調味料なしでこんなに美味しいかな~♪

提供してくださったのはこちらの原とうふ店様と

こちらの天ぷら・惣菜 かね竹様。
試食させて頂いたスペースの両隣のお店からのサービスでした。

おでん出汁とこれだけで満足できる!!
☆

最後にめっちゃおいしいマルカジュース様のミックスジュース♪

ということで
ダムマイスター夜雀・前畑と行く 烏原ダム120周年記念ウォーク 立ヶ畑堰堤と湊川隧道をめぐる
は元気で楽しい参加者の皆様と前畑様と
前畑様の活動に呼応してくださる地域の皆様のおかげで
ホントに楽しいツアーとなりました。
お手伝いさせもらって嬉しいです。
美味しいお土産たくさん買いました♪