上椎葉ダム 見学 その1

2009/10/29 更新

九州を代表するダム

そう聞いた時に多くの人が思い浮かべるであろうダム

それが宮崎県の耳川水系に在る上椎葉ダムです。

キング・オブ・九州
国内初100m超級アーチ
日本のダム史に残る名堤体、上椎葉ダム
◆ ◆

九州入りした初日
綾北ダムを目一杯見学させて頂いた後
愛車を飛ばして辿り着いたのが日向市です。

日向市内に宿をとっていたので初日は早々とチェックインして
写真整理をしていました。


九州入りして二日目
しっかり朝ごはんを食べて本日の予定にそなえます。
二日目は九州電力様にダム見学の申し込みをしているのです。

折角、九州に行くのだからきちんとダムを見学したい
フェンス越しに眺めるだけはさみしい
なんとかフェンスの向こうまで入れてもらう事は出来ないだろうか
上椎葉は天端が解放されているけど他のダムでは
立入禁止が多いみたいだし
九州電力様にお願いしてみよう。

と、マニアの勝手な願望に対して
九州電力・耳川水力整備事務所の皆様が
見学・写真撮影ができるように準備を整えてくださっていたのです。

「耳川のダムを全部見たら多分時間が足りません」
「私はさらっと見るという事ができなくて一つのダムに下手をすれば1時間くらい時間をかけてしまいます」
「今日はそういう事がないように気をつけますがなんといってもダムがいっぱいあるので
上椎葉・塚原・宮の元・諸塚・山須原だけは必ず押さえたいと希望しています」

と、初めてお会いして見学をお願いするというのに
更にわがままなスケジュール希望を提示したりほんとに失礼とは思いつつ
でもどうしても見たいダムがあって・・・
という葛藤に、自分でも厚かましい奴だと印象が悪くなったらどうしよう
と不安を抱えつつ見たいダムについて御相談しましたら
気持ちよく了承していただけたのです。


という事で日向市内から車でどんどん進んで上椎葉ダムを目指します。

耳川水系に在るダムは
上椎葉・岩屋戸・塚原・宮の元・諸塚・山須原・西郷・大内原です。
このうち、宮の元と諸塚以外はR327を通る時に横で見ることができます。

でも最初から順番に見ていくとたぶん上椎葉には辿り着けないと判断し
最上流の上椎葉にまず移動して見学しつつ、下流に戻ってくるという行程になりました。


日向市内から車で1時間50分。
到着しました。

キング・オブ・九州 上椎葉ダムを見下ろせる左岸展望台です。
ダム湖は日向椎葉湖。ダム湖百選にも選ばれています。


上椎葉ダム 絶景!!

左岸から見下ろすこのビュー
上椎葉ダムの写真で一番多く見られているアングル
全体が見渡せる展望台があったのですね。

両岸の地山を利用したスキージャンプ式洪水吐
ラジアルゲートの巻上機がゲートピアの上に少しだけ高くなって設置されていますが
中央は水銀灯が建っているだけで突出物がありません。

元々、もっと高かった物をこのレベルですぱっと切り取ったような
断面のような天端の姿。
実に特徴的です。


天端を地元の軽トラックがのんびり走っていました。

生活道路として使われている天端です。


展望台は人気スポットで他にもお客さんが来ていました。
駐車場の反対側にはこんなに立派な慰霊碑が。

しっかりとフェンスで守られています。
最近はコンクリートを見るとすぐに落書きする輩とかいますから。
こういう対策も必要なのかなぁと思って見ていました。


上椎葉発電所と上椎葉ダムについての説明板も立っています。


パンフレットにはちゃんと「わが国初のハイアーチダム」という文章で紹介されていますが
こちらの看板では「日本で最初に造られたアーチ式ダム」という文章になっています。

まーこれに突っ込みを入れるのはマニアだけですよね。
国内初で完成したアーチダムは島根県の三成ダム。

でも竣工は三成ダムが先でも着工は上椎葉の方が早かった事も
マニアなら知っています。

だからどちらも日本のアーチダム黎明期の素晴らしい堤体なんだと思えばいいこと♪


耳川水系の九州電力のダム達♪

 上椎葉
 岩屋戸
 塚原
 宮の元(地図に描いて貰ってないよぅ〜)
 諸塚
 山須原
 西郷
 大内原

キング・オブ・九州 上椎葉閣下の近衛兵団♪