石井ダム 見学 その7

堤体に付けられた階段をひたすら登ります。
堤体の両端のフーチングに階段が付けられていてそれを開放しているダムはありますが
降りようとは思ってもなかなか登ろうという気力がわかない。
石井ダムのこの緩やかな堤体下流面をのんびり登れる階段は
ちょっと登ってみようかなという気持ちをくすぐるのか
見学当日は私と同じコースでハイキングしてきた人もお散歩の人も
躊躇なくこの階段を上ってこられました。
9割方、高齢者だったのですが。
そして半ばまで来た時にフーチングの階段の方に誘導されて行きます。

堤体のかなり上の方から。
階段はこんな風についているんです。
左岸下流部には太陽電池パネルがピカピカしています。

やっと到着天端レベル。
目の前に管理所がありました。

天端は予想より広々としています。
さすがレクリエーション目的を持つダムだけのことはあります。
天端に花壇がしつらえてあって木が植えられているなんて。
プランターを置いているダムはたくさん見てきましたが。

ダムの説明板です。
右が下がっている写真は疲れている証拠です。
必ず右肩下がりになってしまうのです。

石井ダムの周辺図。
鵯越駅からはっきりした線で描かれているのは六甲全山縦走路。
駅からすぐ始まっていたようですが見落としていました。
鵯越駅から石井ダムまでは約3kmの道のりです。

堤体アップ図。
階段が堤体にどんな風についているのか良く解る図になっています。
それより吃驚したのが「南エントランス」の文字。
ダムだよ
ダムなんだよ
ダムに「エントランス」かっ
お、おしゃれすぎる。

上流の鈴蘭台駅方面にある親水公園には「北エントランス」の文字。
ダムなんやけど
なんか気合入ってるなぁ。

これは石井ダムの詳しい説明です。
鵯越駅から烏原川に沿って石井ダムまでの距離が約3km。
それで測ると海までとても近いダムという事がわかります。
神戸は北を見たら山 南を見たら海という
山と海に挟まれた急峻地形と坂の街です。
水害や土石流とも戦ってきた歴史のある街なのです。

目的にしっかり入っているレクリエーションの文字。
お隣の治水専門の天王ダムでも普段水をためていない時には
スポーツガーデンとして市民の憩いの場所になっています。
治水ダムでもレクリエーション機能を持っているのです。
ただ、それを全面に押し出すことはしていないだけです。

型式は重力式で堤高も70mありません。
そしてゲートレスの自由越流式。
この文字とスペックだけを見たら地味でそんなに魅力的なダムと感じないでしょう。
ところが現物はというとこの通りものすごくおしゃれな堤体だったりするわけです。
だからやっぱりダムは現物を見に行かないとダメなのです。
数字だけでは絶対想像もできない凄い物を隠し持っている可能性があるのです。

断面図。
天端側水路がきっちり書かれているのが嬉しいです。
こうして見ると下流側から見上げた時にすごい迫力でそびえている二本の塔が地味ですね。
でも実際は堤体の下流側勾配に対してぐっと角度が変わっているので
ほかのダムでは見られない姿が見られるのです。凝った造りです。

下流から見たところ。
ほぼシンメトリーの谷間に収まっています。
このシンメトリーがあの階段の美しさを際立たせています。
踊り場を途中に設けつつゆっくりと登って行く折り返し階段。
二つのオベリスクのような塔。左右対称。
減勢工の真中に通路があって真正面からこの階段に向かって歩くことができたら
妄想が止まらない・・