石垣ダム 見学 その4


天端左岸から堤体下流側。
草が生い茂っていて2月というのに緑一杯。
さすが南国。


左側の盛り上がっている方に洪水吐き水路から繋がる河川。
堤体直下には建物がありますが何の建物か不明。


水が低い時期ですが臭いも無くてそんなに悪い水質には見えません。
ここのお水は灌漑用。


私が近づいたせいで水鳥が逃げていってしまいましたが
ダム湖にはたくさんの鳥がいました。

石垣ダムは灌漑目的で作られたダムです。
離島での稲作は本当に困難です。
ため池をたくさん持っている離島をいくつも見てきました。

年間降雨量が多くても必要な時期に必要なだけ降ってくれるのが雨ではありません。
人のためだけにそんなに都合よく天気は味方をしてくれません。
降った雨はすぐに海に流れていってしまう。
それが島の特徴なのです。

前日に訪れた西表島にはダムはありませんでした。
しかし石垣島とは違って西表島は戦前から稲作が盛んだったのです。
それは地形と河川が良い条件を備えていたからであってダムが無くても
離島で稲作が可能だということではありません。

沖縄からさえ500km離れたこの島で
人が集まった事で自給が必要となって
稲作が始められる為に必要だった灌漑事業。

国内最南のダムは島国の食糧自給の難しさを少しだけ教えてくれたように思いました。