高原川のダム 見学 その3


ダムの敷地の少し下流に河原の方へ進む道があったのでとことこ降りて行きました。
国道からは見えていませんでしたがここにも立派な魚道が!!
折り返しなしのストレート魚道です。


魚道の向こうに大きな段がひとつありさらにその奥に滑らかな越流部があり
更に奥に階段状越流部が見えています。

そしてここも堤体下流にごろごろの岩。
これ全部、上流から堰堤を越えて流れてきた岩です。
灌木もすくすく育って小山になったりしています。


大きな排砂ゲートと滑らかな越流部。
ゲートピアと越流堤の間に一つスリットがあり
そこからも水が流れています。
こっそり複雑な構造なんですね。


山の向こうから朝日が差してきました。
ここは標高750m。
紅葉した山ももうすぐ雪化粧をするでしょう。


今見ダムで一番写真を撮っていたのが実はこの沈砂池でした。

これ、フィルターと使っていません(そんな凄いもの持ってないし)。
カメラの難しい操作とかしていません。
オート撮影です。
ホントに感激する位水の色が真っ青だったんです。
四万川ダムかいっ!!
参考までに10月半ばで撮影時間はam6:30なり。

朝日が昇る直前
こんなに凄い青が見られたことに感激して
現地でちょっと危ない人になっていました。

富山共同自家発電は1952年創業の地元の企業などが出資して立ち上げた水力発電だけの会社です。
日本で唯一の水力による共同自家発電会社で4基のダムを持っています。

それらのダムで取水された水は葛山発電所と見座発電所に送られます。
葛川発電所は1955年、見座発電所は1954年に造られた発電所で
葛川は25000kw、見座は25500kwの発電能力があります。

富山共同自家発電の発電所の凄い所は西日本にも東日本に電気を送ることができる
50Hz/60Hzサイクル両用運転可能な施設であるという事です。
東京の電力が不足しそうになったら送電出来るんだそうです。

このエリアにある北陸電力の栃尾発電所、中崎発電所も両用発電機を設置しています。

豊富な水
美しい水
彩りも美しい山々
しかし
そしてこの場所の上流には土石流を食い止める砂防私設がいくつもあります。

巨礫押し寄せる川
美しいだけではない川
その川で安定した水力発電を行うために日々頑張る高原ダムと今見ダム。

頑張ってね♪
と、思わず応援したくなる発電用ダムたちでした。